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映画「アナと雪の女王」は、最初まったく異なるストーリーだったことが明らかに

2017年3月30日
© 2014 Entertainment Weekly Inc. All Rights Reserved.
2013年に公開され世界中で大ヒットした映画「アナと雪の女王」は、当初まったく異なるストーリーだったことが明らかになった。米誌エンターテイメント・ウィークリーの特集の中で、同映画のプロデューサー、ピーター・デル・ベッチョが明らかにした。

公開された映画の中でアナとエルサは王家の姉妹という設定だったが、当初の脚本では、アナとエルサは姉妹ではなく、また高貴な身分でもなかった。

さらに、アナは純粋無垢なヒロインなのに対し、エルサはアンデルセン童話の「雪の女王」のような完全な悪役という設定で、物語の最後では、アナがエルサと対決するというストーリーだったという。

しかし、制作者らはこのストーリーにもう一つ納得がいかなかった。ベッチョは次のように語る。

「問題は、この内容だと前にも来たことがある気がして、満足できなかったことなんだ。エルサは生まれつきの悪役だったから我々は彼女にまったく感情的なつながりを感じることができなかった。共感できるキャラクターではなかったんだ」

そこで、監督のクリス・バックとジェニファー・リーは、エルサがもっと好かれる存在になるために、エルサとアナが姉妹であるという関係にした。そして物語のテーマも劇的に変わることになった。

「二人の血がつながっていることにしたことで、“エルサが持つ力の恐怖心”という考え方が生まれた。自分自身への恐れや愛するものを傷つける怖さがあったらどうなのだろう?」

「こうして、アナは愛にあふれた存在、一方のエルサは恐怖の中で生きる存在、というキャラクター設定が生まれたんだ。こうしてエルサはリアルで共感できるキャラクターに生まれ変わり、物語のテーマも、従来の「良い子
vs. 悪」ではなく、「愛 vs. 恐怖」という構図になった。そして“愛は恐怖より強い”ということがこの映画のテーマになったんだ。

「アナと雪の女王」のクリエイターたちが、物語を決めるまでにここまで苦労したことはあまり知られていなかっただろう。しかし、最終的に映画化されたストーリーが、当初の脚本の“ありのまま”の内容ではなく、さまざまな熟考と変更が重ねられたことが世界的な大ヒット作を生んだことは間違いないようだ。
 
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