「アメリカン・アイドル」２０１８年中の放送復活はナシ！ 制作会社同士が大モメ

昨年、15シーズンにわたる番組の歴史に幕を下ろした「アメリカン・アイドル」。今年2月には早くも復活の可能性が報じられていた同番組だが、リブート版の制作はかなり危うい状況のようだ。

「アメリカン・アイドル」は、視聴者参加型のオーディション番組として、2002年より全米で放送開始。これまでケリー・クラークソン、キャリー・アンダーウッド、ジェニファー・ハドソン、アダム・ランバートら、名だたるアーティストを輩出してきたが、昨年4月、惜しまれつつも幕を閉じた。

しかしその後、米Varietyは、もともとの放送局である米「FOX」ではなく、別の大手放送局「NBC」と制作会社「Fremantle Media」が、「アメリカン・アイドル」復活のため動いていると報道。また、「ザ・ヴォイス」というオーディション番組も放送しているNBCは、「アメリカン・アイドル」を同局で復活させるならば、「ヴォイス」の年2回という放送サイクルを、年1回に減らし、前述の2番組と「アメリカンズ・ゴット・タレント」をローテーションで放送するとも伝えられていた。

米TMZなどによると、米NBCは、2018年の夏に「アメリカン・アイドル」の放送を復活させようと努めていたという。しかし、「アメリカン・アイドル」の共同所有者である2つの制作会社「Fremantle Media」と「CORE Media Group」の間に意見の相違があり、合意に達することができなかったという。

なんでも、米NBCで放送中の「アメリカンズ・ゴット・タレント」の所有者でもある「Fremantle Media」は、NBCの看板オーディション番組を同番組にしたいと考えていたが、「CORE Media Group」の役員は、「Fremantle Media」が、「アメリカン・アイドル」のユニークなブランド価値を低下させようとしていると感じ、交渉決裂に至ったと、海外メディアは報じている。

2018年中の放送は立ち消えとなってしまった「アメリカン・アイドル」だが、復活の可能性はあるのだろうか? 今後の動向に注目だ。