Twitter
YouTube
Instagram
Facebook
注目トピックス
海外ニュース詳細

「刑事ナッシュ・ブリッジス」裁判でドン・ジョンソン勝訴、制作会社に20億円の支払命令

2010年7月9日
米CBSネットワークで1996年から2001年放送の人気刑事海外ドラマ「刑事ナッシュ・ブリッジス」で主役ナッシュ・ブリッジスを演じていたドン・ジョンソンが、同番組を制作したライシャー・エンターテインメントを相手取り起こした裁判で勝訴。裁判官はジョンの訴えを認め、ライシャー・エンターテインメントに賠償金2320万ドル(約20億5000万円)の支払いを命じた。

米ロサンゼルス・タイムズが報じた内容によると、ロサンゼルス上級裁判所の陪審員は7月7日、ジョンに、契約不履行で訴えられていたライシャー・エンターテインメントと同社現社長クオリア・キャピタルに11対1で有罪評決を下した。

ジョンは2009年2月17日に、ライシャー・エンターテインメントとドンが結んだ契約書に「ドラマが66話以上続けば、50%の著作権をドンに与える」「番組の利益収入のうち50%をドンに与える」と明記されているが、それが実行されていないと告訴。ドンは製作総指揮者も務めており、122話放送された「刑事ナッシュ・ブリッジス」の「著作権利益の50%を得る権利がある」と主張。各地方局がライシャー・エンターテインメントに支払った放送権購入費1億5千万ドル(日本円で約140億円)からの支払い、経済的損害の支払いを求めると共に、オンラインや携帯用コンテンツとしてドラマを配信する権利も求めていた。

これに対してライシャー・エンターテインメント側は、「刑事ナッシュ・ブリッジス」制作には莫大なコストがかかっており、それほどの利益を上げているわけでないと強調。ジョンに対しては、出演時に数千万ドルを支払っており、要求は不当だと主張していた。

勝訴判決を受けてドンは、「裁判などしたくはなかったが、正義のため、正当な報酬を得るため、契約遂行のため、戦わなくてはならない時もある」「芸術家として、前に進むことが大事だ」と喜びのコメントを寄せている。

80年代の人気ドラマ「特捜刑事マイアミバイス」で大ブレイクしたドンは、「刑事ナッシュ・ブリッジス」でも多くの人気を集めていたが、2004年に自己破産手続きをしたり、スーパーマーケットから「つけを支払わない」と訴えられたりと、金銭面ではトラブルが続いていた。
{{3}}

【関連ニュース】
「マイアミバイス」ドン・ジョンソン、刑事役じゃなくても大丈夫?(2010年3月29日)
メラニー・グリフィス「NIP/TUCK」へ出演(2009年4月17日)
ドン・ジョンソン「刑事ナッシュ・ブリッジス」のプロデューサーを訴訟(2009年2月19日)