人気海外ドラマ「HAWAII FIVE-0」ダニエル・デイ・キム＆グレイス・パーク、シーズン８放送前に番組を降板へ 条件面でスタジオと決裂か

人気海外ドラマ「HAWAII FIVE-0」に、チン・ホー・ケリー役で出演するダニエル・デイ・キムと、コノ・カラカウア役で出演するグレイス・パークが、同番組を降板することがわかった。

今秋よりアメリカでシーズン8が放送予定の「HAWAII FIVE-0」は、1968年から12年にわたって放送された往年の人気刑事ドラマ「ハワイ5-0」のリメイク作品。美しいハワイを舞台に、犯罪組織やテロリストたちと闘う特別捜査班“FIVE-O”の活躍を描く。

米Varietyが報じたところによると、“FIVE-O”のメンバーとしてシーズン1より出演してきたチン・ホー・ケリー役ダニエル・デイ・キムと、コノ・カラカウア役グレイス・パークが、シーズン8の放送を前に降板することが決まった。チンとコノがいなくなった理由は、シーズン8の第1話で説明されるという。

同メディアによると、ダニエルとグレイスの2人は、同じく“FIVE-O”のメンバーを演じるアレックス・オローリン(スティーヴ・マクギャレット役)とスコット・カーン(ダニー“ダノ”・ウィリアムズ役)と同等の賃金を求めていたものの、スタジオ側と折り合いがつかず、降板という結果に。CBS側は最終的に、アレックスとスコットより10～15%低い金額を2人に提示していたようだ。また、アレックスとスコットは、番組があげる利益の一部を受け取る契約もしていたとのこと。

同番組のエグゼクティブプロデューサーを務めるピーター・M・レンコフは、2人の番組降板にあたり、下記の声明を発表した。

「我々がまだパイロット版の脚本を書いていて、チン・ホー・ケリーを演じる俳優は彼以外に存在しないと思っていた時に、ダニエルと出会ったことを決して忘れません。言うまでもなく、ダニエルは過去7シーズンに渡る『HAWAII FIVE-0』の成功には欠かせない存在でした。そして、個人的に彼と知り合えたことをとても光栄に思います」

「グレイスの存在は、『HAWAII FIVE-0』の各エピソードに美しさと静穏を授けてくれました。初日から彼女の演じるキャラクターを築き上げる助けとなってくれました。彼女は一緒に働くにあたってまさに完璧な人でした」

「2人はこれからも我々にとってオハナ(ハワイ語で家族)であり続けます。2人のことを恋しく思うでしょうし、2人の今後の成功を祈っています」

CBSのスポークスマンも声明の中で、「我々はダニエルとグレイスがこれまでに出演した168エピソードの中で見せてくれた素晴らしい才能とプロ意識の高さ、そしてアロハの精神にとても感謝しています。新しい『HAWAII FIVE-0』を築き上げるために手を差し伸べてくれました。2人がこれから歩む新しいチャプターの成功をお祈りいたします。マハロ(ありがとう)、そしてア・フイ・ホウ(また会いましょう)」と述べている。