「デスパシート」プロデューサーが語る、ジャスティン・ビーバーの功績！ 「オリジナル版に、アメリカ風の魅力を加えてくれた」

ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーが、ゲストボーカルにジャスティン・ビーバー(23)を迎えた「デスパシート(REMIX)」が大ヒット中。しかしプロデューサーにとっては、「想定の範囲内」だったとか。リミックス版に対する、ジャスティンの貢献を語った。

そもそも、ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーがスペイン語で歌唱したオリジナル版「デスパシート」は、ミュージックビデオが公開から22日間で再生回数2億超え、音楽配信サービス「Spotify」のグローバルチャートで3位を記録した大ヒット曲。これにジャスティンが加わったリミックス版は、「Spotify」グローバルチャートでスペイン語楽曲史上初の1位を獲得した。

この曲をプロデュースした、マウリシオ・レンヒフォと、アンドレス・トーレスは、ジャスティンの参加は「マーケティング上、大きな出来事だった」と話している。

ジャスティンの参加は楽曲に新しい魅力を与えることになったと彼らは明言。「ジャスティン・ビーバーは、(オリジナル版とは)まったく異なったアプローチをしてくれた。彼の最初のヴァースは、ラテン系アーティストならばやらないであろうスタイルだった」と話し、彼の歌い方や声による「アメリカ風」のアプローチが曲へ好影響を与え、「とても印象的で、クールだった」と話している。

一方で、世間ではジャスティンがスペイン語の歌詞を歌えないことが話題になり、一部からは批判の声も。プロデューサー陣は、それぞれの見解を明らかにしている。

「誰が何を言おうと、ジャスティン・ビーバーがスペイン語で歌った楽曲は、チャートで1位を取った。とはいえこの批判は重要なものだと思う。楽曲が世界中のパッションを引き起こしたってことだからね。この曲がこんなに大きな影響力を持つようになったのかと思えばクールだけど、(批判自体を)あまり真剣には受け取っていないよ」(トーレス)

「彼がスペイン語で歌うため努力したという事実は、われわれ(南米人)や、その文化、言語へのリスペクトの象徴だと感じているよ。どうでもいいと思っていれば、スペイン語で歌おうなんてしなかっただろうしね」
「成功している者は、常に批判にさらされる。それが楽曲をけん引することにもなるんだ。ジャスティンはスペイン語を尊重し、スペイン語でレコーディングした。それは尊敬されるべきことだと思うよ」(レンヒフォ)

なお、トーレスは合わせて、ジャスティンのレコーディングがコロンビアで行われたものであると説明。彼らが日ごろから親しんでいる現地のスタジオで、現地のボーカルコーチ指導のもと、レコーディングを行ったという。