アリアナ・グランデは、「現代のゲイの象徴」？ ビルボードによる抜擢に、賛否両論

米Billboardが、アリアナ・グランデ(24)を、若い世代にとって「ゲイのアイコン(象徴)」であると報道。ツイッターでは、賛否両論となっている。

米Billboardはアリアナについて、「彼女こそ、同世代にとってゲイのアイコンである」と報道。その理由として、「ブレイク・フリー」のミュージックビデオや、ゲイである兄との関係、2015年の「ニューヨーク ゲイプライド」におけるパフォーマンスなど、8つの理由を挙げている。

USA TODAYは、この報道に対する賛否をまとめて報道。彼女自身はゲイではないということから、この抜擢に疑問を持つ声は多いという。

「アリアナのファンベースの多くがゲイの男性にあるというだけで、彼女がゲイ・アイコンとして、LGBTを代表するということにはならない」

「ビルボードは、アリアナが彼女の世代にとってゲイ・アイコンであると思っている。オーケー、でもノー。『ブレイク・フリー』は、ゲイコミュニティのアンセムにはならないよ」

「ビルボードがアリアナをゲイのアイコンとしたことが、すごく頭にくる。多くの優れた当事者たちが、LGBTQや、それ以外の人々の権利のために戦っているのに」

「アリアナのことは好きだけど、同性愛者であることをオープンにしているセレブがたくさんいるのに、彼女がゲイ・アイコンに名指しされるなんて、ばかばかしいよ」

「アリアナのことは心から大好き。だけど彼女はゲイ・アイコンじゃない。彼女はLGBTQAにとって、アメージングなサポーターではあるけれど、それ以外ではないよ。彼女はストレート(異性愛者)だ」

「“ゲイ・アイコン”のタイトルは、同性愛者である当事者たちに与えられるべきじゃない?　アリアナのような人々には、違ったカテゴリーの方がしっくりくるよ」

さらに、ドラァグクイーンであるル・ポールや、ホラー映画「ババドック～暗闇の魔物～」のキャラクター、歌手レディー・ガガなど、「アリアナ・グランデより、ゲイ・アイコンに相応しい」とされる人物やキャラクターの名前が次々と挙げられている。

一方で、「アリアナが私たちの世代における、ゲイ・アイコンに選ばれてすごくハッピー。だってそれは真実だから」「個人的に、アリアナが私たちの世代のゲイ・アイコンだってアイディアは気に入ってる。彼女はゲイの権利を支持してくれるし、心がとても優しい」と、同世代からは高い支持を集めている様子。また、「アリアナを責める前に、“ゲイ・アイコン”の意味を学んできな!!!」と、本人への中傷への批判もある。