セクハラ報道で話題となったハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏のドキュメンタリー映画をＢＢＣが制作へ

複数の女性従業員や女優に、数十年に渡りセクハラ行為をしたと報道されたハリウッドの超大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏のドキュメンタリーが制作されることとなった。

アメリカの巨大映画会社である「ミラマックス」を設立、「英国王のスピーチ」や「恋に落ちたシェイクスピア」など数々のヒット映画を生み出すなど、業界の重鎮的存在であったハーヴェイ・ワインスタイン氏。

しかし、一度セクハラ疑惑が明るみにでると、続々とアンジェリーナ・ジョリーやカーラ・デルヴィーニュといった有名女優が被害を告発。それにより、自身の会社から解雇処分を受けた他、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から追放されるなど連日メディアを騒がせていた。

BBCは、そんなワインスタイン氏のドキュメンタリー映画を制作することを明らかにした。BBC Twoによると、映画は二部構成で、ユーソラ・マクファーレンがディレクターを務めるという。

BBCの局長トム・マクドナルド氏は、「この映画はワインスタイン氏のスキャンダルに迫る決定的なものになるだろう」と語っており、映画の詳細についてはワインスタイン氏の事件のみではなく、これまでハリウッドで起こった同様のケースについても触れることを明かした。

「数分で過去数か月の出来事を詳細に明らかにするだけではなく、最初の発端やハーヴェイ・ワインスタイン氏の事件に至るまで、何十年にもわたるハリウッド内部の権力横行の歴史を振り返り報道する」

また、同ドキュメンタリーには、これまでワインスタイン氏からの被害を訴えてきた女優や映画関係者のインタビューも収録される予定だという。公開日はまだ明らかにされていない。