Avicii（アヴィーチー）、くりかえし健康上の問題を訴えるも、理解されないつらさを語っていた「僕は死んでしまうよ」

急死したDJ　Avicii(アヴィーチー、本名ティム・バーグリング)が、生前に「死にたくない」と話していたことが明らかとなった。

Aviciiは、4月20日、オーマン・マスカットにて遺体となって発見。28歳の早すぎる死は、世界中で悼まれている。

死去に伴い、2017年10月に公開されたドキュメンタリー作品「Avicii: True Stories(原題)」が、いま再び注目されている。UsWeeklyは、劇中におけるAviciiのある発言を伝えた。

「一緒に仕事をする人たちや、知り合いには、オープンにしているんだ。みんなぼくが不安を抱えていることや、がんばっていることを知っている。だから周りから、もっとギグをやるようプレッシャーをかけられるとは予想していなかった」

Aviciiは、21歳のときに飲酒から急性膵炎にかかり、また2014年には盲腸と胆嚢(たんのう)を摘出。2008年から、健康状態を理由にライブパフォーマンスからの引退を宣言する2016年までに、813もの公演を世界各地で開催していた。このドキュメンタリーは2012年から2016年までの彼に密着して製作されたもので、長年の友人であるフィルムメイカー　レヴァン・ティクリシュヴィリを相手に、プライベートな話をしている。

「みんなぼくがどれだけ病んでいたかを目の当たりにしてきたんだ。それでもギグをやめたいと言ったときは、かなりの反対にあったよ。“もうプレイできない”“死んでしまうよ”と言って聞かせた。何度も何度もね。だからこれ以上のギグをやるべきなんて意見は、もう聞きたくないんだ」

しかし結局、彼は28歳にして命を落としてしまった。Aviciiに何が起きたのか。詳細は明かされていない。

【動画】「Avicii: True Stories」予告編