打ち切りドラマ「サバイバー」＆「LUCIFER」に、復活の可能性？ カギを握るのは、「NETFLIX」と「SNS」

今期限りにて打ち切りが決まったドラマたちに、復活の可能性が浮上?　「サバイバー: 宿命の大統領」(ABC)と、「LUCIFER/ルシファー」(FOX)の運命が注目されている。

Deadlineによれば、ストリーミングサービス大手「NETFLIX」が、「サバイバー: 宿命の大統領」の継続に興味を示し、交渉に入っているという。現時点ではまだまだ序盤だというが、キーファー・サザーランド演じるトム・カークマン大統領のファンにとって、希望となることは間違いないだろう。

今期に放送されたシーズン2では、視聴率が低迷し、ABCの代表チャニング・ダンジェイをもって「自信を失う結果となった」とまで言わしめた「サバイバー」。しかし非リアルタイムでの視聴率は、依然として高い水準をキープしており、これがNETFLIXを惹きつけることとなった。すでに同社は「サバイバー」の配信権を所有していることも、ひとつの要因となっている。


一方の「LUCIFER/ルシファー」において、番組救済のため先陣を切ったのは、主演俳優トム・エリスだ。打ち切り発表時に、「とても悲しい」「申し訳ない」と無念を強調していた彼は現在までに、「#SaveLucifer(ルシファーを救って)」「#RenewLucifer」「#PickUpLucifer」(ルシファーを継続・更新して)といったハッシュタグを使用したツイートを積極的に行っている。彼やファンのモチベーションとなっているのが、「ブルックリン・ナイン-ナイン」が起こした奇跡だ。

「LUCIFER」と同じくFOXが放送する刑事コメディ「ブルックリン・ナイン-ナイン」は、先週末にシーズン5での放送終了が発表されたものの、わずか31時間後、NBCがシリーズを引き取り、シーズン6を制作・放送することを決定。異例の事態に、ファンのみならずキャストたちも沸いた。この復活劇を実現させたのはファンたちだ。彼らがSNSにおいて必死に「シリーズを継続して」と訴えた結果、NBCが動くこととなった。トム・エリス自身もこの流れに便乗するべく、「自分に言えることは、あきらめないでいようってことだけ!!!」と、ファンを鼓舞している。

That is great news to wake up to congrats #Brooklyn99 utterly deserved...it seems that fans voices really do have some power!!!! All I can say is let’s keep going!!! #savelucifer https://t.co/ols4jtjBrm

— tom ellis (@tomellis17) 2018年5月12日

すでに「ルシファーを救って」タグは、ツイッターにおいてトレンド入り、トップを獲得。また、5月14日の放送回は視聴率が上昇し、ここ2か月における最高値を記録した。トム・エリスはTV Insiderに対して、「すぐに実現することではないけれど」とした上で、「交渉がはじまろうとしている」「あきらめない」と話している。

「ぼくらは人々を夢中にさせる、人気の番組を作ったと自負している。だけどそれでは不十分だった。FOXが番組の真の人気を、反映させたとは思っていないよ」

Wow #savelucifer pic.twitter.com/JLUTtBkKlt

— tom ellis (@tomellis17) 2018年5月11日

打ち切りを知らされたときは、「心底ショックだった」と話すトム・エリスだが、ファンのリアクションがあったからこそ「立ち上がれた」と感謝を示している。