主演女優のたった１つのツイートで大人気番組が即打ち切り決定！ 一体何がいけなかったのか・・？

米ABC局で放送している大人気ドラマ「ロザンヌ」で、主人公を演じていたロザンヌ・バーが、ツイッターで人種差別的発言を投稿し大炎上。超人気番組であったにも関わらず、即座に打ち切りが決定してしまった。Varietyなど多数メディアが報じている。

「ロザンヌ」は1988年から1997年にかけて合計9シーズンが放送された大人気シットコム(コメディ)であり、その続編として2018年にシーズン10が全8話で復活。視聴率もかなり良好で、シーズン11の制作も決定していた。

自身の名前がドラマのタイトルにもなっている主演女優ロザンヌ・バーは5月29日、ツイッターにて、オバマ前大統領の上級顧問を務めたアフリカ系米国人のバレリー・ジャレット氏に関し「(イスラム組織の)ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)と『(映画)猿の惑星』に赤ちゃんができた=vj(ジャレット氏のイニシャル)」と投稿。これが“人種差別的”だと、多くの人から批判を受けた。

この批判に対しロザンヌは最初「イスラム教徒は人種じゃない」などと反論していたが、あまりにも議論を呼んでしまったために謝罪。「バレリー・ジャレットとすべてのアメリカ国民に謝罪します。彼女の政治戦略とルックスに関し、悪い冗談を言ってしまってごめんなさい」「ツイッターをやめます」と投稿した。

この議論を呼んだツイートは、投稿されてから比較的早く削除されたにもかかわらず大炎上。そのためABC局の社長チャニング・ダンジー氏は即座に「ロザンヌのツイッターでの発言は忌まわしく、不快で、私たちの価値にそぐわないものでした。彼女のドラマを終了する決断をいたしました」と、ドラマ「ロザンヌ」の打ち切りを発表した。

また、ABCの親会社であるディズニーのCEOアイガー氏は「今回の件でやるべきことは一つだった。そして正しい決断をした」と、打ち切りの決断をサポートする姿勢を見せた。

元々歯に衣着せぬ物言いで、ブラックジョークを頻繁に発信していたロザンヌ。11年ぶりに復活した自身のドラマが、たった一つのツイートで終了してしまった。