ソチ五輪銅メダリスト デニス・テン、強盗に刺殺される 享年25歳

2014年、ソチオリンピックにて銅メダルを獲得したフィギュアスケート選手デニス・テンが、強盗に刺殺される。25歳だった。

デニス・テンは、地元カザフスタン・アルトマイにて、ふたりの男性が自身の車からミラーを盗もうとしているところを止めに入り、右太ももを刺された。病院へ搬送されたものの、緊急手術後、死亡が確認された。

デニス・テンは、カザフスタン代表として、ソチ五輪に出場し、男子シングル部門にて、銅メダルを獲得。バンクーバー(2010)、平昌(2018)大会にも、同国代表として出場した。

国際スケート連盟(ISU)のヤン・ダイケマ会長は、突然の悲劇的な死について、「デニス・テンはとても才能豊かなスケーターであり、フィギュアスケートにとって真のアンバサダーでした」との公式声明を発表している。

「世界中で、多くの子どもたち、大人たちをインスパイアした存在でした。この困難であり、悲劇的な状況の中、心からのお悔やみを、デニスの親族、友人たちへ申し上げます」

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長も、三大会に出場したデニス・テンに対し、「彼は偉大なアスリートであり、フィギュアスケートの素晴らしいアンバサダーでした」との声明を出した。

「温かな性格の、チャーミングな男性でもありました。こんなにも若くして彼を失ったことは、なんという悲劇なのでしょうか」