ジェームズ・ガン、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の監督としての再雇用は絶望的？ キャストは必死の抵抗も効果なし！？

ディズニーにクビを切られたジェームズ・ガン(51)が、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズに復帰する可能性はあるのか。キャストが連名で再雇用を求める一方で、「絶望的だ」との見解も出ている。

ジェームズ・ガンは、過去に行っていた不適切なツイートを理由に、製作中の映画「Guardians of the Galaxy Vol. 3(原題)」の契約を解除された。これに対し、主演クリス・プラットら、同作の主要キャスト9人は、連名でガン再雇用を求める声明を公式に発表。インターネット上で行われている同じ趣旨の署名活動にも、現在までに36万人が賛同している。

しかしVarietyは、現時点でディズニー内部にガンと再契約する計画はないと報道。性的被害撲滅のため、「#MeToo」などの運動が活発な時期において、小児性愛や性的暴行を“ネタ”にした彼の言動は到底受け入れられず、同社が持つ「ファミリー・フレンドリー」なイメージにはそぐわないとして、事態を重く受け止めている。

クリス・プラット(ピーター・クイル/スター・ロード役)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ役)らキャスト陣が、ジェームズ・ガンの監督再雇用を求め、自らのクビをかける寸前であることは、スタジオ側も熟知しているという。しかし個人的な感情がどうであれ、最終的にはキャストは映画に戻るというのが彼らの考えだ。また、シリーズを辞すことは契約違反にもなるため、ハードルは相当高い。

スタジオ関係者は、個人的な意見としてガン監督が再びディズニーに迎え入れられることは「ないだろう」と述べている。一連のツイート内容を「恐ろしい」と称し、また復帰は絶望的だとする理由に「ディズニーには他の映画スタジオと比べても、まったく異なる基準がある」と説明している。問題になったツイートは、ジェームズ・ガンが過去に投稿したものであり、右派が最近になって告発したものだ。このときまでディズニーはこれらのツイートの存在を察知していなかったこともある。

現時点で、ディズニーは次の「ガーディアンズ」監督探しを、急いでいないという。一部ではジョン・ファヴロー(「アイアンマン」シリーズ)、タイカ・ワイティティ(「マイティ・ソー バトルロイヤル」)、ルッソ兄弟(「キャプテン・アメリカ」シリーズ、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」)といった、シリーズと関係深い監督の登板がウワサになったものの、そろって多忙なため、外部から新たな監督を雇う可能性の方が高そうだ。