ホールジー、世の女性たちに「不都合な存在になろう」と呼びかける！ パワフルに訴えかけるポエムスピーチの深～い真意とは？[動画あり]

歌手のホールジー(24)が、世界の女性達にパワフルなメッセージを送った。

ホールジーは11月11日、米ニューヨークで開催された女性のサミット「Glamour’s 2018 Women Of The Year
Summit」に出席。世界の女性に対して、「不都合な女性であれ」という趣旨のスピーチをポエムの形式で発信した。

彼女のポエムは次のように始まる。

「残忍な程に正直で、率直で、恐れず
自分の心に従い、外見にとらわれてはいけない
他人に対する虚栄なんてはらなくていいの
白髪の意味が男と女では違うって思わない?
男性だったら、偉大な天才ってことになるわね
でも女性だったら、不都合な存在になるの」

そしてホールジーは、社会において「不都合(inconvenient)」な存在になっている女性の例を挙げていく。

・職場で男女差別され惨めな思いをしている女性

・夫婦生活で惨めな思いをしている女性

・職場でがんばっているのに、年齢のせいで魅力的だと思われない女性

・子供をつくらない、つくれない事情があるのにハラスメントを受ける女性

・職場で不当な扱いを受けて解雇された黒人女性

ホールジーは、これらいずれの例においても、女性が正当に評価されず、不当な扱いを受けている、つまり社会にとって不便、不都合な存在となっていると主張する。


さらにホールジーは、驚くべきことに、このポエムスピーチをつくって発表するにあたっても、さまざまな形で圧力を受けたことを明かす。

「3月以降、私はこのポエムを書くことをお願いされました。しかし、とても皮肉なことがどんどん明らかになっていきました。

私は『不都合になる』ことについて書いてくれと頼まれました。しかし私が発表する前に原稿を確認させてほしいと言われました。彼らは私が何か、とんでもないことを言うのではないかと恐れていました。

でも検閲を受けることは私は好みません。

私じゃなくて、彼らが代わりに原稿を書くことを提案する人さえいました。なぜ私のスピーチを彼らが書こうとするのか、わかりませんでした。

関係者の皆さんには協力感謝しますが、私はステージに上がって、自分が思ってもいないことをいう人間ではありません。

Glamourのみなさんにも、たくさん口答えして申し訳ありませんでした。でも私はそのような圧力を受けて軟化するタイプではないんです。

私は自分が骨の髄から信じることだけを伝えたいのです。

だから、もしここにいらっしゃる皆さんや、家でこの映像を見ている皆さんが、私のスピーチを聞いて腹が立っても、私は謝りません。私が不都合であることに。

私はこの地球上で、自分以外のすべての人の生活を楽にするために生まれてきたわけじゃないんです。

だからお願いです。不都合な存在になってください」


ホールジーが伝えたかったこと。それは、世の中には、一生懸命自分の信念に基づいて、懸命に努力している女性がいるが、性別や年齢、人種など、さまざまな形の差別や偏見により、正当に評価されなかったり、不当な扱いを受けている、つまり、「不都合な存在」としてみなされている女性がたくさんいる。

ただし、それは女性が自分の信念に従って、懸命に頑張った結果であり、何ら恥ずべきものでなければ、直さないといけないものでもない。

もし改めるべきものがあるとすれば、それは、そのような一生懸命生きる女性を蔑視するような社会の方である。

女性はただただ、自分の信念に基づいて、「不都合な存在」であることに誇りをもって生きていけばよい、というメッセージのようだ。

ホールジーの赤裸々で勇気あるスピーチに世界中から称賛の声が寄せられている。

【動画】ホールジーのスピーチ