トム・クルーズ主演「ジャック・リーチャー」シリーズが終了？ ドラマ化企画が本格スタート

トム・クルーズ主演映画の原作として知られる、「ジャック・リーチャー」シリーズのテレビドラマ化計画の本格スタートが報じられた。

「ジャック・リーチャー」は、流れ者であるタイトルロールの活躍を描いた、リー・チャイルドによる小説シリーズ。トム・クルーズ主演で映画化され、「アウトロー」(2012)、「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(2016)のシリーズ二作が公開された。

映画はヒットしたものの、原作者であるチャイルドは、かねてよりトム・クルーズの起用に難色を示していた。11月14日、チャイルドは映画シリーズを制作したスカイダンスとパラマウント、それぞれのテレビ部門と、テレビドラマ化で合意に至ったと発表。Deadlineが報じた。

なお、今回の決定により、トム・クルーズ演じるジャック・リーチャーのシリーズは終了する見込みだ。リー・チャイルドは英BBCに対して「クルーズとの仕事は本当に楽しかったし、彼はいいやつだけれども」と前置きをした上で、「映画シリーズではなく、今後は別の俳優を起用した配信作品をやる」と、彼の降板・映画シリーズの終焉を明言している。

リー・チャイルドは、NETFLIXなど「長い期間、番組が作られるストリーミングテレビ」をプラットフォームにしたいとの希望を示しているが、現時点では放送媒体などは特に発表されていない。

原作者チャイルドは、自身が生み出した“ジャック・リーチャー”というキャラクターについて、「部屋に入ってきただけで、周囲が怖気づいてしまうような威圧感がある」が、トム・クルーズには「そういう部分が欠けている」と述べている。かねてより「テレビのいいところは、映画ほど有名人が必要とされないということだ。A級スターは必要ない」と自らドラマ化を希望していたことから、トム・クルーズに代わる新たな主演俳優探しには、「クルーズ起用に激怒していたファンの力を借りたい」とも。「完ぺきな男を見つけ、一から出直ししたい」と今後について語った。