Twitter
YouTube
Instagram
Facebook
注目トピックス
海外ニュース詳細

リメイク版「ワンダーウーマン」、すべてのTV局に断られ制作が白紙に

2011年1月17日
DCコミックのヒロインを主人公にした人気海外ドラマ「ワンダーウーマン」(日本放送時タイトル:第1シーズン「空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン」、第2・第3シーズン「紅い旋風ワンダーウーマン」)が、TVシリーズとしてリメイクする企画が進んでいたが、放送局が決定せず制作ができなくなってしまった。

超人的な力を持つヒロインが活躍するアメコミをドラマ化し、70年代に人気を博した「ワンダーウーマン」のリメイク企画は、ワーナー・ブラザーズ・テレビジョンと、「アリー my Love」「ボストン・リーガル」などを手がけた名プロデューサー、デヴィッド・E・ケリーが共同で進めていた。デヴィッドは、2010年9月にワーナー・ブラザーズ・テレビジョンを親会社に持つDCコミックと話し合いをした後、脚本執筆に着手。あとは放送局を決めるだけという段階に来ていた。

米Deadlineによると、リメイク版「ワンダーウーマン」の脚本を見た米5大ネットワーク局の全てが、番組の放送権を購入しない決断を下したという。ビッグ・プロデューサーによる高額プロジェクトであること、そして、放送局にとってタイミングの悪い時期であったことが原因だと報じられている。

ABCの親会社ディズニーは、米マーベル・エンターテインメントを40億ドルで買収。マーベルの人気キャラクター「超人ハルク」のリメイクなどに忙しい上、マーベルのライバルであるDCの「ワンダーウーマン」を放送することには抵抗があったと見られている。

CBSは上層部の意見が分かれた結果、放送しないことを決定。NBCの放送プログラミング・チーフは着任して間もないため高額な「スーパーウーマン」の放送権を購入する決断を下すことは無理であったとのこと。CWも放送権が高すぎて手が出なかったという。FOXは最初から局のカラーに合わないという理由で「ワンダーウーマン」に興味を示していなかった。

伝説的な人気ドラマ「ワンダーウーマン」のファンは業界内にも多く、これまで何度も映画化する話が出ては消えてきた。ワーナー・ブラザーズは、ジョエル・シルヴァー(「マトリックス」製作総指揮)と数十年にわたり映画化の話し合いを行ってきたが交渉は決裂。2005年には、ジョス・ウェドン(「バフィー ~恋する十字架」制作)が、映画版「ワンダーウーマン」の脚本と監督を務めると発表したが、こちらも立ち消えとなっている。

デヴィッドの手によってリメイクが制作されるというニュースが流れてからは、「マッドメン」のクリスティナ・ヘンドリックスがトーク番組で「ぜひワンダーウーマンを演じたい!」と発言したり、ミーガン・フォックスがワンダーウーマンの候補に挙がっているという噂が流れるなど、誰が主役にキャスティングされるのか関心を集めてきた。

今回、五大ネットワーク全てに振られる形となったリメイク版「ワンダーウーマン」だが、時期をずらして再びNBCとCBSにアプローチすると見られている。また、ケーブル・チャンネルに売り込む可能性もゼロではないようだ。今後、新たな動きがでることを期待したい。
{{4}}
 
関連ニュース
海外ニュース
国内ニュース
DVDニュース
特集記事
ランキング/まとめ