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名門大学が歴史の教材に「マッドメン」を採用

2011年1月20日
米国イリノイ州にある名門ノースウェスタン大学が、人気海外ドラマ「マッドメン」を題材とした新科目を設けたことが明らかになった。

「マッドメン」は、1960年代のニューヨークを舞台に大手広告業界で活躍するエリートたちと、彼らを取り巻く女性たちの姿をリアルに描いたヒューマン・ドラマ。5大ネットワークではなくケーブルチャンネルのAMCで放送されているにもかかわらず、多くのファンに支持されている。

また、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」の脚本家マシュー・ワイナーがクリエイターとして参加して制作前から話題を呼び、エミー賞のドラマ・シリーズ部門で3年連続作品賞に輝くなど、近年のアメリカTV界で高評価を受けている作品のひとつ。大人のスリルが感じられるストーリー展開もさることながら、60年代を忠実に再現している点が素晴らしいと、多くの評論家から絶賛されている。

米TVガイドによると、このたびノースウェスタン大学は、この「マッドメン」のクオリティーを評価し、歴史の講義で「『マッドメン』に見る1960~65年アメリカにおけるコンシューマリズムと社会変動論」という科目を設けたのこと。

また、カリフォルニア大学バークレー校も英語コースの教材に「マッドメン」を採用しており、今春以降も教材として使い続けると発表している。

TVガイドの取材に対して、マシュー・ワイナーは、「高等教育で自分の番組を採用してくれることに深い喜びを感じている」とコメント。「番組を真面目に扱ってくれて、本当に嬉しい。でも、大学の科目にしてくれるとは正直驚いたね。ドラマで起こっていることの意味を語り合い、知的な方法で実証していくというアイデアは素晴らしいと思うよ」と喜びを語った。

そして、「もしあなたが『マッドメン』の講義を行うとしたら?」と尋ねられたマシューは、「文学的アプローチもしていきたい。主人公のドンに焦点を当て、そこから浮かび上がる様々なテーマについて見ていきたいね」と語った。

最近も、ジョンズ・ホプキンス大学が「THE WIRE/ザ・ワイヤー」をテーマにした講座を設けるなど、TVシリーズを教材として採用する例がめずらしいことではなくなってきた。これは、近年、社会や芸術といった分野において、TVシリーズの評価がますます高まってきていることの証と言えるだろう。
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