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チャーリー・シーン、トークショー初日から大ブーイングで強制終了

2011年4月4日
「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」(原題:"Two and a Half Men")をクビになったチャーリー・シーンは、4月2日(土)、全米を回るライブトークショー・ツアーの記念すべき第一回目の公演をおこなったが散々な結果となったようだ。

「My Violent Torpedo of Truth(俺の真実の暴力的な魚雷)」と題されたチャーリー・シーンのツアーは、まずデトロイトとシカゴで開催が決定。チケットはすぐに完売になるほどの人気で、さらにニューヨーク、ボストンなど全米の大都市での追加公演も決定し、彼の人気の高さを証明した。

しかし、4月2日(土)にデトロイトで開催された第一回目の公演では彼の繰り出すパフォーマンスはことごとく不発に終わり、残りのツアーに早くも暗雲が立ちこめ始めた。

会場となったデトロイトのフォックス・シアターは5000人の聴衆で埋まった。まず、チャーリー・シーンが「女神たち(goddesses)」と呼ぶ2人のポルノスターがアメリカ国歌を斉唱。その後、チャーリー・シーンが登場。女神たちはチャーリーにキスをするとともに、手には「WARLOCK(魔法使い)」と書かれたサインを掲げた。チャーリーは、「ハーパー★ボーイズ」のポロシャツを取り出すと女神にそれを燃やせと命令。ここまでは観客は喜んだようだ。

しかし、「Warlock States of Sheen」と題された次のコーナーでは、大統領に扮したチャーリー・シーンがただ支離滅裂でバカげたことばを繰り返したため次第にブーイングが起きはじめる。

チャーリーは苛立ち始めた観客に向かって、「俺と同じように混乱している奴はいるかい?(しかし)お前たちとの違いは、これは全部俺が書いたものだってことさ」と発言。チャーリー自身も苛立ちを抑えられない様子だ。

その後は、チャーリーが出演したインタビュー番組などを粗雑にモンタージュ編集した映像や、チャーリーが脚本と監督を担当し、ジョニー・デップとクリント・ハワードが出演したという、古い映画が上映されたが、途中でブーイングの声が大きくなり過ぎて上映は中断を余儀なくされる。

チャーリーは観客の一人に向かって「もうお前のカネはいただいてるんだぜ」と言ったとも伝えられている。

それでもなんとか、場を持たせようとしたのか、チャーリーは観客とのQ&Aセッションをはじめようとする。しかし、ブーイングの声が大きすぎて、進行もままならない。チャーリーは「カモン、お前らはカネを払って俺を見に来たんだ。俺はココにいるし、何でも話そうとしてるんだぜ」と苛立ちを露わにするが、観客の中には席を立ち始める者も出る始末。

その後、チャーリーはなぜか無名のラッパーをステージに上げる。ラッパーは自分のパフォーマンスを披露した後、チャーリーと人気アーティスト、スヌープ・ドッグが共同で作ったミュージック・ビデオ「Winning」を紹介する。しかしビデオの上映が終わると会場の天井にライトがつき、チャーリーは再び姿を現すこともなく、ショーはわずか60分ほどで終了。観客にはチャーリーに対する不信感と失望感だけが残った。

チャーリーのツアーは今後、シカゴ、アトランタ、トロント、ニューヨークなど全米10都市を回る予定だが、こんな最悪の出だしで、果たしてチャーリーはツアーを続行できるのだろうか?
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