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「CSI」クリエイターがABCスタジオと契約

2011年7月21日
人気クライムサスペンス海外ドラマ「CSI:科学捜査班」「CSI:マイアミ」「CSI:ニューヨーク」のクリエイター、アンソニー・E・ズイカーが、ABCスタジオと契約したことが明らかになった。

アンソニーは、「CSI:科学捜査班」の放送が開始される直前の1999年に、CBSテレビジョン・スタジオと契約を交わし、この12年間、契約を更新し続けてきた。最後に契約が更新されたのは2009年7月で、この契約が満期を迎える今年7月にも、果たしてCBSと契約を更新するのかどうかが注目されていた。

米Hollywood Reporterによると、アンソニーはABCネットワークと3年間のファーストルック(優先交渉権契約)・独占契約を結んだ。契約のなかには、アンソニーが立ち上げた制作会社デア・トゥ・パスと、ブリルスタイン・エンターテインメント・パートナーズが共同で新作ドラマ・シリーズの企画・制作などを手がけていくことも含まれているという。

ブリルスタイン・エンターテインメント・パートナーズは、過去6年間ABCスタジオと契約を結んでおり、今年6月に2年間の契約更新を行ったばかり。昨シーズン、アンソニーはブリルスタイン・エンターテインメント・パートナーズと共に新プロジェクトの企画に携わっており、すでに顔なじみであるとのことだ。また、ブリルスタイン・エンターテインメント・パートナーズは、今年6月に「30 ROCK/サーティー・ロック」などをプロデュースしてきたジョアン・アルファノと契約を結んでおり、アンソニーはジョアンと共に新番組の企画を手がけることになるという。

番組の生みの親であるアンソニーが去り、主演男優もウィリアム・ピーターセンの後釜として入ったローレンス・フィッシュバーンからテッド・ダンソンに変わるなど、「CSI:科学捜査班」はいま、多くの変化を迎えている。

2008年12月にウィリアムが番組を降板してから、視聴率は下り坂となり、今年5月に放送されたシーズン11最終話の視聴者数は1140万人獲得したものの、これまで放送されたシーズン・ファイナルの中で最も低い数字となってしまった。来シーズンは、放送枠が木曜夜から水曜夜に移動させられることになっており、同番組に対するCBSネットワークの評価も少し落ちてきているのではないかという噂さえ流れている。

とはいえ、「CSI」は世界中で最も視聴されているシリーズである。CBSテレビジョン・スタジオを去ったアンソニーだが、引き続き「CSI」シリーズの製作総指揮として名前は残すことになっているという。
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