海外ドラマ・スター驚きのギャラ事情

チャーリーの後釜として「ハーパー★ボーイズ」に出演することになったアシュトン・カッチャーのギャラが、1エピソードにつき70万ドル(約5380万円)と米TVガイドが報じて、話題を呼んでいる。

アメリカではネットワーク局でゴールデンタイムに放送されるTVシリーズに主演してもらえるギャラの相場は、最低でも1エピソードにつき12万5,000ドル(約960万円)程度。ケーブルTV局は、15万ドル(約1153万円)程度に上ることもあると言われている。

ちなみに、新作ドラマ「Touch」に主演するキーファー・サザーランド、「Last Man Standing」に主演するティム・アレンなどは、1エピソードにつき22万5,000ドル(約1730万円)と予想されている。

実際のところ、アメリカの俳優にとっては、TVシリーズのほうが映画に出演するよりも稼げるというのが本音。映画業界では、ひとにぎりのビッグ・スターたちが破格のギャラを手にして、それ以外の俳優たちはたいしたギャラをもらえない。だが、TVは成功すれば何年もシリーズが続き、比較的安定した定期収入を得られるからだ。

TVシリーズが高視聴率を獲得し、シーズンが続くことになれば、さらにギャラアップが見込めるのも、俳優にとってはうれしいところ。出演俳優に逃げられたくない制作側が、ギャラを上乗せしていってくれるからだ。一方で、シリーズが長く続きすぎると、俳優にとってはそれに縛られて自由に仕事ができなくなるというデメリットもある。

しかし、どんな人気シリーズも、シーズンを重ねていくと視聴率が落ちてくるのは必定。出演者のギャラが高騰していくのに反比例して、視聴率が落ちていくという負のスパイラルが始まると、低視聴率の番組に大金を費やしたくない制作側は、予算カットに走る。つまり、高額ギャラの俳優をリストラしたり、シリーズ終了を検討したりすることになるのだ。

「ハーパー★ボーイズ」の場合は、高視聴率を維持していたにもかかわらず、チャーリー自身が暴言・奇行騒動を起こして降板に至ったわけだが、彼が1エピソードにつきもらっていたギャラは、なんと120万ドル(約9223万円)。1エピソードにつき70万ドル(約5380万円)で契約したアシュトンは、現在シットコム俳優のなかで最高額のギャラで格付けNo.1に躍り出たが、チャーリーのギャラには遠く及ばない。

なんだかんだいっても、大幅の予算カットが実現できて喜んでいるはずの「ハーパー★ボーイズ」。アシュトン登板後、番組がどう変わっていくかに注目だ。
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