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人気ブランド・アバクロが米リアリティー番組に前代未聞のオファー「うちの服を着るのを止めてくれればお金払います」

2011年8月18日
多くの俳優や歌手などの有名人が愛用し、日本にも2009年に進出したファッション・ブランドのアバクロンビー&フィッチが、アメリカの人気リアリティー番組の出演者たちに対して前代未聞のオファーをし、波紋を呼んでいる。

そのリアリティー番組は、MTVで放送中の「MTV Jersey Shore~マカロニ野郎のニュージャージー・ライフ~」。この番組は、ニュージャージー州の海辺の街ジャージー・ショアで、ぶっ飛んだ8人の20代イタリア系男女がひと夏を「勝手、気ままに過ごす」様子をドキュメンタリー・タッチで追ったもの。若者視聴者の間で絶大な人気を誇る一方で、2009年にニュージャージー州のイタリア系アメリカ人の団体から、番組の内容が「この上なく不快である」という理由で放送中止の要請を受けたこともある。

そんな番組に出演するキャラクターたちに、人気ファッションブランドのアバクロンビー&フィッチは8月17日、公式に「我が社の服を着るのを止めれば、出演者たちにお金払います」というオファーをした。特にキャラクターの1人、マイク“The Situation”(29)が番組中によくアバクロの服を着て登場していることに難色を示しているようで、「彼が我が社の服を着ることで、『アバクロ』のイメージダウンに繋がります」とスポークスマンは伝えている。

「Jersey Shore」出演者たちは、宣伝費をもらってアバクロの服を着ているわけではないが、なぜ今になってイメージダウンを理由に、アバクロが着用禁止を要請したのか、様々な憶測が米メディアで飛び交っている。偶然かもしれないが、「Jersey Shore」に要請した翌日、アバクロの株価が下がるという事態も起きてしまった。

普通であれば、人気番組の出演者があるブランドの服を着ることは、そのブランドにとって大きな宣伝になり、とても喜ばしいことであるはず。しかし、アバクロはそれ以上に下品な「Jersey Shore」の出演者が自社の服を着ることによるイメージダウンを嫌がったということなのか?

MTV側は「これは巧妙なPRの一環だ」とコメント。実際アバクロの一連の発表はニュースで現在話題になっており、それが企業の宣伝になっているという見方もあるようだ。それが本当だとすると、確かに非常に巧妙なPR戦略ということになるが、若者に大人気の番組のファンに嫌われそうなことをわざわざリスクを冒してまでするだろうか。疑問は残る。果たして真相は・・・?

「Jersey Shore」はMTVジャパンの公式サイトで無料視聴ができる。
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