「トゥルー・グリット」コーエン兄弟がTVコメディをプロデュース

「トゥルー・グリット」「ノーカントリー」などの映画で知られ、アカデミー賞、カンヌ国際映画祭ほか多くの賞を受賞してきたコーエン兄弟が、TVドラマ界に進出する。

米Deadlineによると、兄ジョエルと弟イーサンのコンビで有名なコーエン兄弟が、FOX製作のコメディ・ドラマ「HarveKarbo」で製作総指揮を務めることが明らかになった。彼らがTVドラマを手がけるは、これが初となる。

コーエン兄弟をTV界に引っ張ったのは、2003年の映画「ディボース・ショウ」で彼らと組んだブライアン・グレイザー。ブライアンもコーエン兄弟と共に製作総指揮を務める。

「HarveKarbo」は、コーエン兄弟の映画に登場するような風変りなキャラクターが主人公のオフビート・コメディ。ハリウッド・セレブたちの悪行や不始末の尻拭いに追われる私立探偵の生活を描く。

この脚本を執筆したのは、映画「Cedar Rapids」のほか、2012年公開のディズニー・アニメーション「Wreck It Ralph」を手がけているフィル・ジョンストン。2009年に、ヴァラエティ誌の「注目すべき10人の脚本家」に選ばれている新進脚本家だけに、その気鋭のセンスが期待されている。

コーエン兄弟は、1984年、「ブラッド・シンプル」でインディーズ映画界の注目を浴び、1991年、「バートン・フィンク」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞、国際的な人気を得た。これまでに「ビッグ・リボウスキ」「オー・ブラザー!」などをヒットさせ、「ファーゴ」と「ノーカントリー」で4つのオスカーを獲得している。
{{4}}