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「ダラス」J.R.役ラリー・ハグマン、リメイク版撮影直前にガンを告白

2011年10月17日
米TVドラマ史上に残る往年の大河ドラマ「ダラス」でJ.R.役を演じた大御所俳優ラリー・ハグマンが、ガンであることを告白した。ラリーは、来年夏に放送されるリメイク版への出演が決定しており、撮影に影響が出るのではないかと懸念されている。

ラリーは、10月17日から「Dallas 2.0」に撮影入りする予定となっているが、現在、スケジュールの変更はされていないとのこと。担当医は、ガンは治療可能なものであり、撮影への影響はほとんどないとの見解を示したと報じられている。

先月、80歳になったラリーが、どのような治療法をとるのかはまだ明かされていない。J.R.はすでにシーズン1に4話出演することが決まっているが、重要なキャラクターであることから、ストーリー上、さらに多くのエピソードへの出演が求められる可能性が高い。同シーズンの撮影は2012年1月に終了する予定で、その間、ラリーがまとまった病欠を取るとしたら、ストーリーに大きな影響を与えることになるだろう。

なお、ラリーは、「私は、J.R.だからね。逃れられぬものなどない。これまで、贈収賄、脅迫に、姦通罪、全ての罪から逃れてきた。しかし、今回、ガンに捕まってしまった」との声明を発表。「みなさん、私が患っているのは治療可能なタイプのガンであるということを覚えておいて下さい。治療は、リメイク版『ダラス』の撮影をしながら、行っていく予定です。愛する番組で、大好きな人たちと一緒に働くことが、今の私にとって最適なのですから」「それに、J.R.を抑圧し続けるということは不可能ですしね」とユーモアを交えながら、闘病への意気込みを語った。

本件について、放送局のTNTと制作会社のワーナー・ホライズンTVは、共同で声明を発表。「病に立ち向かうラリー・ハグマンのことを、ワーナー・ホライズンTV、TNTそしてダラス・ファミリーのみなが一丸となって、サポートしていくことを表明します。ラリーが、テレビ史上、最も面白く、複雑で、論争を巻き起こしたキャラクターの一人であるJ.R.を、再び最新作『ダラス』で甦らせてくれることを、心待ちにしています」というコメントを出している。

油田で財産を築いたテキサスの大富豪、ユーイング家をめぐる愛憎劇と権力闘争を描いた「ダラス」は、アメリカで爆発的ヒットとなった大河ドラマ。リメイク版では、ユーイング家の子供と孫たちが主人公となり、新たな一家の物語が語られるという。J.R.とボビーの対立がその息子の代まで引き継がれ、家族同士の泥沼の争いが続いていくことになる。オリジナル・キャストは、ラリーのほかに、パトリック・ダフィ(ボビー役)、リンダ・グレイ(スー・エレン役)が出演する。

ラリーは、「ダラス」終了後、長年、大量の酒を飲んだことが原因で肝臓を痛め、役者活動を休止。1995年に肝臓移植手術を受けた。その後の経過は良好で、2005年にリアリティ番組「Sheer Dallas」のナレーションで芸能界に復帰。「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」「デスパレートな妻たち」など人気海外ドラマにもゲスト出演し話題となった。

80歳とは思えぬほど力強い喋りが魅力のラリー。病に打ち勝ち、リメイク版でも大活躍してくれることを願いたい。
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