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デッカードが登場しない「ブレードランナー」続編企画が進行中

2011年11月8日
リドリー・スコット監督が、SF映画「ブレードランナー」の続編について、米ウォールストリート・ジャーナルのインタビューに答え、オリジナル・キャストが出演しない、後日譚を描く物語になることを明らかにした。

1979年に映画「エイリアン」を世界的に大ヒットさせたリドリーは、1982年、フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を基に「ブレードランナー」を監督。同作は、エポックメイキングなSF映画として熱狂的なファンに支持され、いまなおカルトな人気を得ている。

今年初めには、「ブレードランナー」の続編企画が進行中であることが報じられ、映画ファンの関心を集めたが、それが前日譚となるのか、後日譚となるかは、はっきりしていなかった。だが、先日の米ウォールストリート・ジャーナルによる報道で、彼が現在、「ブレードランナー」の続編企画に取りかかっており、映画は前作の後日譚を描くものになることが明らかになった。

なお、共同脚本家を見つけて、続編の脚本執筆に取りかかるところであることを認めたリドリーは、この続編にハリソン・フォードら「ブレードランナー」のオリジナル・キャストは出演せず、ハリソン・フォードが演じた主人公デッカードも登場しないとコメント。どうやら、続編は、新たなキャラクターが中心となる新生「ブレードランナー」となるようだ。

リドリーは現在、再びエイリアン・ホラーに挑む監督最新作「Prometheus」を製作中で、SF小説の名作を生んだ巨匠たちにフォーカスしたTVドキュメンタリー「Prophets of Science Fiction」のホストも担当する予定。こうした巨匠のSF回帰に、ファンの期待も高まっている。
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