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ハリウッド史に残る大女優ナタリー・ウッド水死のミステリー、30年ぶりに再捜査 

2011年11月20日
映画「ウエストサイド物語」「理由なき反抗」などで世界的に人気を博したハリウッド女優ナタリー・ウッド(享年43歳)の水死事件から30年。18日、ロサンゼルス郡保安官事務所が、事故死とされていたこの事件を、殺人課で再捜査することを発表したことで、全米に衝撃が走っている。

事件が起こったのは、1981年11月29日夜。ナタリーは、俳優の夫ロバート・ワグナー、撮影中の映画「ブレインストーム」の共演者である俳優クリストファー・ウォーケンと共に、サンタカタリナ島沖に停泊したヨット“スプレンダー号”で、感謝祭の週末を過ごしていた。

だか、ナタリーは誰も見ていない間にヨットから転落、その後、彼女は近くで水死体となって発見された。その晩、いったいヨットの上で何があったのか? 当時、この事件は様々な憶測を呼んだが、結局、捜査当局は、彼女の死を誤って海に落ちた事故死と断定した。

それから30年経ったいま、警察が再捜査に踏み切った理由は何なのだろうか? 

それは、事件の晩に4人目の人物としてヨットにいた、スプレンダー号船長のデニス・ダヴァーンが、2009年、事件についての回想録を出版し、新たな目撃証言を公表したためではないかと考えられている。

【当時のロバートの証言】
「その日、3人で一緒にディナーを楽しんだ後、ヨットで遅くまで飲み続けた。そのうち、私はウォーケンと口論になった。その間に、ナタリーは部屋に戻ってしまい、私がおやすみを言いに訪れたときには、もう彼女の姿は消えていた」

【本に書かれたデニスの証言】
「ナタリーとウォーケンが仲良く話している様子に嫉妬したロバートが、ウォーケンに向かって怒り出した。そして、ウォーケンが部屋に戻った後、ナタリーとロバートも彼らの部屋に戻ったが、そこで2人の言い合う声が聞こえた。それから、大きな音がして、急に静かになった。しばらくして、私がデッキに出てみると、ロバートが“ナタリーの姿が見えない”と言った。しかし、彼は沿岸警備隊に救助を頼むのを断った」

先日、TVに出演したデニスは、「当時、警察に本当のことを話さなかったのは間違いだったと思っている。ロバートは彼女の死に関係している。彼女の死に責任があると思う」と発言。

同時に、ナタリーの妹である女優ラナ・ウッドも、CNNの番組に出演して、デニスからこの話を何度か聞いたことを認め、「私は姉がヨットから誤って転落したとは思っていない」とコメント。ただ、事件が何らかの計画的なものではないとの考えを示し、「私はロバートのことを信じたい」と語った。

一方で、当時の担当刑事だったデュアン・レイジャーは、「この事件に殺人の疑いをもったことは一度もない」と語り、「デニスは本の中で、自分をいいように見せたかっただけで、この事件を利用して儲けたいだけだ」と反論。

今回の再捜査でも、捜査当局はロバートを容疑者と考えてはいないと伝えられている。

ナタリーは、極度に水を怖がって、プールにも入らなかったと言われているが、なぜ水死することになってしまったのか? ナタリーとウォーケンの間に何らかの関係があったという噂が流れたこともあったが、果たして…? 

ハリウッド史に残る大女優の死のミステリーが、ついに明らかになるのか、再捜査の進展に注目したい。
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