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ウォール街デモ隊、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」の撮影を阻止

2011年12月13日
人気海外ドラマ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」が、ウォール街で繰り広げられているデモをテーマにしたエピソードを撮影しようとしたところ、本物のデモ隊の猛反発にあい、取りやめになったことが明らかになった。

アメリカの失業問題や格差などに抗議するために、今年9月から続いている一連のデモ。「LAW & ORDER:SVU」は旬な話題を取り上げ、12月8日夜、マンハッタンのダウンタウンに位置するフォリー・スクエアで、エピソードを撮影する予定を立てていた。フォリー・スクエアには、小道具が設置され、デモ隊が野宿しているようにセットアップされたという。

この撮影ロケが行われることを知った「ウォール街を占拠せよ」の主催者たちは、Twitterで「ライト、カメラ、アクション!みんな、フォリー・スクエアへ行こう」「夜の12時にフォリー・スクエアで会おう」とツイート。#Mockupyというハッシュタグをつけて投稿し、Twitter利用者たちの間であっという間に広まった。

【動画】「LAW & ORDER:SVU」の撮影所を占拠したデモ隊


The New York Daily Newsによると、この呼びかけに100人以上のデモ隊が応じ、フォリー・スクエアで抗議を行った為、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」の撮影は取りやめられることになったとのこと。ロケ現場には、デモ隊が近づきすぎないよう、警察官が立ち会っていたが、12時過ぎに、警察官の一人が、市により撮影取り消しが命じられたことを発表したという。

同紙の取材に応じたデモ隊は、「オレたちの抗議運動を利用することを防ぐために来たんだ。止めることができて嬉しいよ。番組が制作しようとしているエピソードに出てくる『ウォール街を占拠せよ』のデモ隊たちは、自分たちとは全く異なる人間だ。オレたちは『アメリカテレビ会社』の一員ではない」 とコメントした。

「ウォール街を占拠せよ」のプレスチームは、Huffington Postの取材に対して、「『LAW & ORDER』は、わいせつな物語の背景として自分たちのことを使おうとした」「そのことに対して、我々がどう思っているのかを行動で表しただけだ」と述べている。

今後、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」が、別の場所で「ウォール街を占拠せよ」をテーマにしたエピソードの撮影を行うかどうかは明かされていない。
 
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