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批判にめげず、メリル・ストリープが“鉄の女”サッチャー元首相役でオスカーを狙う

2011年12月13日
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」でイギリス元首相を演じたメリル・ストリープ。そのストーリーや演技についてイギリスで物議をかもしていることについて、本人が応戦した。

保守的かつ強硬な政治方針から“鉄の女”と呼ばれたサッチャー元首相は、1979年にイギリス初の女性首相に就任。「サッチャリズム」と呼ばれる新自由主義に基づいた政策を断行し、イギリス経済の立て直しに成功したが、一方で失業者を増加させるなどの社会問題も生み、1990年に退任した。

映画は、イギリス初の女性首相になるまでの知られざる苦労や、夫との絆、国民から批判を受けながらも立ち向かっていく闘志などが描かれている。

メリルはサッチャー元首相の娘キャロル・サッチャーが母親の認知症について書いた著書を読んだり、映像を見るなど完璧な役作りに挑み、外見的にも話し方もそっくりにコピー。早くも2012年のアカデミー賞主演女優賞の最有力候補との呼び声が高い。

【動画】物議を醸していることにメリル・ストリープが応えた


ただ、イギリス国内では元側近ら保守派の議員から「サッチャー元首相は、あんなにヒステリックで、感情的すぎる女性ではなかった」などの批判の声もあがっている。

また、映画の中で、夫は死亡しているにも関わらず、そこにいるかのように話しかけるなど、認知症を患ってからのエピソードが描かれることについて、拒否反応を示す人も多いようだ。

【動画】こちらはサッチャー元首相本人、メリルの演技と見比べてみて


これについて、メリルは「年をとれば、誰に訪れてもおかしくない事。正しい方法で描かれれば、問題はないと思うわ。それが人生だし、真実でしょ」とコメントしている。

メリルの本作に対する力の入れ方は半端ではなく、製作が実現するように出演料を100万ドル(約7700万円)まで大幅値下げ、それ以上の利益は国立女性歴史博物館に寄付すると表明。

プロモーションにも熱心で、初めてファッション誌「Vogue」の表紙を飾り、インタビューにも応じている。

【動画】メリル・ストリープが初めて「Vogue」の表紙に登場


これまで、16回にわたりアカデミー賞にノミネートされ、「クレイマー、クレイマー」と「ソフィーの選択」でオスカーを獲得。アカデミー賞の常連とも言える存在だが、「アカデミー賞の行方は重要よ。授賞式は大物ばかりで興奮するわ」と本人もアカデミー賞主演女優賞の獲得に意欲を見せている。

【動画】映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」予告編


本作は、2012年3月16日(金)からTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開予定。
 
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