「アメアイ」準優勝者、歌手活動休止宣言し号泣

アメリカの国民的オーディション番組「アメリカン・アイドル」シーズン7で準優勝した歌手のデヴィッド・アーチュレッタが、今後2年間、歌手活動を休止することを発表した。

デヴィッドは12月19日にユタ州で開催したコンサートで、「みんな、来てくれてありがとう。自分が育った場所が一番だよね」「ここ数年、素晴らしい経験を与えてくれた神さまに感謝します」と前置きした上で、「地元で、みんなの前で、特別な発表をしたいと思います」「私はフルタイムで教会の伝道活動を行うことにしました」と発表。ファンは歓喜の声を上げ大きな拍手が巻き起こった。

【動画】歌手活動休止を発表し泣いてしまうデヴィッド(0:40ごろ)


次々と立ち上がりなら拍手をおくる観客を見て、デビッドは感激のあまり嗚咽。マイクを握りしめながら泣き、気持ちが落ち着いたところで、「やりなさいと言われてやるのではない。もう音楽をやりたくないって思ったわけでもない。私の人生における次の段階で必要なことだと思うから、やるんです」と説明。「今までも自分の気持ちに正直に生きてきました。だから、今回もそうしたいんです」と述べ、再びファンの声援を浴びた。

デヴィッドは、末日聖徒イエス・キリスト教会、通称モルモン教の敬虔な信者。教会は、男性信者に対して、19歳から25歳までの2年間、宣教師に志願し伝道活動を行うよう勧めており、20歳のデヴィッドは、今がその時だと確信したようである。

なお、モルモン教の本部はユタ州にあり、コンサートの観客の多くが信者だったと見られている。