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「アメアイ」「X ファクター」「The Voice」の優勝者を競わせるプラン浮上

2012年2月19日
アメリカの人気オーディション番組の優勝者同士を争わせ、真の優勝者を決定するという壮大なアイデアが急遽、浮上した。

情報の発信源は、「X ファクター」「アメリカン・アイドル」などの人気オーディション番組を手がけてきたサイモン・コーウェル。彼がツイッターで次のようにつぶやいた。

「『X ファクター』の今年の優勝者が、スーパーファイナルで『The Voice』と『アメリカン・アイドル』の勝者と争ったら面白いんじゃないかな。ほんのアイデアだけど僕はやってみたい」

アメリカの国民的人気を誇るオーディション番組「アメリカン・アイドル」は今年11年目のシーズンを放送中。昨シーズンに審査員にジェニファー・ロペスとスティーヴン・タイラーが加わり、番組に新しいエネルギーを吹き込んだ。今シーズンは新審査員就任で沸いた昨年よりは視聴率が下がったものの、依然、高い人気と視聴率を誇っている。

「アメリカン・アイドル」の審査員をシーズン9で降板したサイモン・コーウェルは、自身がイギリスで成功させた「X Factor」のフォーマットをアメリカに持ち込み昨年秋、シーズン1の放送にこぎつけた。「アメアイ」ほどの視聴者数ではなかったものの、まずまずの高視聴率を記録。しかしその結果に満足しなかった制作陣は、シーズン1終了後にホストのスティーヴ・ジョーンズ、審査員のポーラ・アブドゥル、ニコール・シャージンガーの降板を決定した。

「アメアイ」「X ファクター」はFOXで放送されているが、ここ数年、視聴率が低迷しているNBCが「アメアイ」の対抗馬として送り出したのが「The Voice」。審査員兼コーチにクリスティーナ・アギレラ、カントリー歌手のブレイク・シェルトン、マルーン5のアダム・レヴィーン、グラミー賞受賞歌手シーロー・グリーンと豪華な顔ぶれを揃え、審査員が参加者の姿を見ずに審査する「ブラインド・オーディション」というユニークなフォーマットで存在感を出している。2月よりシーズン2がスタートし、昨シーズン以上に好調な視聴率を記録している。

オーディション番組の戦国時代ともいうべき状況に突入した今、それぞれの番組の審査員や制作者は、我こそが真のオーディション番組だといわんばかりに、他のオーディション番組を公に批判することが増えている。

また、オーディション番組が比較的安いコストで作れたのは、すでに過去の話となった。契約料が1シーズン15億円にも及ぶというジェニファー・ロペスの審査員就任によって少しマンネリ化していた「アメリカン・アイドル」の人気が復活。「The Voice」も2期目の今期、クリスティーナ・アギレラと約8億円で契約更改したと伝えられている。「X ファクター」も、現在マライア・キャリー、ジャネット・ジャクソン、ピンクなどのスーパースターに巨額のオファーを出しているという噂が飛びかっている。サイモンは、先日亡くなったホイットニー・ヒューストンにオファーを出していたことも認めている。

実際のところ、3つの番組の放送サイクルは異なり、またFOXとNBCという2つの放送局の垣根が存在することから、サイモンのいう「スーパーファイナル」実現に向けてのハードルは高い。しかし、上記3つの番組の戦いはさらにヒートアップしていくことが予想される。それなら、「スーパーファイナル」という、誰もが納得できる形で真の勝者を決める舞台があっても面白いだろう。実現すればオーディション番組というカテゴリそのもののさらなる人気アップにもつながる。

果たしてこの壮大なアイデアが現実のものとなるか、今後の動きに注目だ。
 
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