「glee」今年のツアーは開催せず

人気ミュージック海外ドラマ「glee/グリー」が、夏のコンサートツアーを今年は開催しないことが明らかになった。

「glee」を制作する20世紀FOXテレビジョンが米ハリウッド・レポーターに伝えたもので、過去2回、番組の休止期間を利用して実施された夏のツアーは今年は実施されないことになった。

ツアーの代わりに、「glee」のプロデューサーたちは、秋にハリウッドにある野外音楽施設「ハリウッド・ボウル」でチャリティーコンサートを開催することを検討しているという。番組がアメリカ教育機関での芸術教育を支援するために実施しているチャリティ活動「’Glee’ Give a Note」の一環として1000万ドル(約8億円)の収益を上げることを目標としているという。

一昨年のツアーは4都市だけで実施されたが大盛況だったため、昨年のツアーは大幅にスケールアップ。北米18都市、ヨーロッパの3都市で開催された。またその模様は「glee/グリー ザ・コンサート・ムービー」として、世界中で公開された。

今回のツアー中止の決定の裏には、シーズン制作中にハードな撮影スケジュールをこなしている出演者たちに夏休みを与えたい、というクリエイターのライアン・マーフィーの意向があったという。「glee」の制作は、撮影、録音、ダンスのリハーサルなど、過密スケジュールの中で行われ、作業は時に1日16時間にも及ぶという。

今回の決定によって「glee」出演者たちは、少しのんびりした夏休みを過ごせるかもしれない。しかし、クリエイターのライアン・マーフィーは相変わらず多忙を極める。大人気の「glee」に加えて、新ホラードラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のシーズン2が今秋から放送が決定しているほか、先日、NBCの新コメディ「The New Normal」のパイロットの制作が決定したばかり。また、「glee」出演をかけて争うオーディション番組「gleeプロジェクト」のシーズン2も初夏に始まる予定。まさに売れっ子プロデューサー、ライアンの超人的な活躍は続く。