ランボーが死んで完結? スタローンがシリーズ第5作について語る

「ロッキー」に並ぶシルベスター・スタローンの人気シリーズ「ランボー」。第5作となる「Rambo: Last Stand」では、ついにランボーが死ぬことになると、シルベスターが明かした。米MOVIE WEBが伝えた。

シリーズ第5作「Rambo: Last Stand」は、製作発表がなされたものの、その内容については、ランボーの若き日を綴る新シリーズになる、軍が作り出したクリーチャーと戦うSFスリラーになるなど、話が二転三転して迷走を続けている。

そんななか、先週、カナダでイベントに出席したシルベスターは、インタビューの中で「ランボー」について言及、第5作ではついにランボーを死なせるつもりであることを明らかにした。

「これまでと違う“ランボー”をやりたいんだよ。ランボーはアリゾナの国境地帯にいて、メキシコに行くことになるんだ。ランボーがメキシコ人が好きとは思えないからね」と語ったシルベスター。そして、「(次作で)ランボーは死ぬことになるんですか?」と問われると、「そうだ」と肯定してみせた。

原作の小説では、ランボーは最後に死んでしまうが、シルベスターはランボーを生かしたまま、これまで3作の続編を作ってきた。

「ベトナム帰還兵が20万人近く自殺しているのに、(ランボーが死ぬという結末は)あるまじきメッセージだと思ったんだ。でも、クエンティン・タランティーノは、“臆病者だな。ランボーは殺しておくべきだった”と言うんだ。でも、僕は言い返したよ。“クエンティン、気は確かか?　僕は続編を作りたかったんだよ”って」

2006年に「ロッキー・ザ・ファイナル」を製作する時も、最初はどこのスタジオにも相手にされなかったというが、シルベスターは、世界で1億5000万ドル(約84億円)を稼ぎ出すヒット作に仕上げた。そして、2008年、20年ぶりの続編となった第4作「ランボー　最後の戦場」も、原点に戻ったテーマがそれなりの評価を得ている。

ランボーにとって本当に“最後の戦場”となることが、シルベスター本人の口から語られたシリーズ第5作。最終章は結局、どのようなストーリーに落ち着くのか?　さらなる続報を待ちたい。