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トム・ハンクス、過去のビデオを発掘されて攻撃される

2012年3月22日
ハリウッド俳優トム・ハンクスの過去のビデオが発掘され、それが“人種差別的”だとして、思わぬ騒動が巻き起こった。米Hollywood Reporterが伝えた。

問題のビデオは、トムハンクスとイーグルスのグレン・フライが、2004年に彼らの子供たちが通う学校のイベントに参加したもの。2人はステージでマイクを持ち、オークションの進行係を務めており、皮肉をこめたジョークを飛ばし合っている。

そして、その間、同じく父兄の1人である投資銀行家のジェームズ・モンゴメリーが、顔を黒く塗り、アフロのかつらをかぶり、ヒョウ柄の布をまとった姿で会場を歩き回っている姿が見える。

【動画】トム・ハンクスがバッシングされた発掘ビデオ


このビデオは、政治ニュースを扱うウェブサイト、The Daily Callerが入手して公開。3人のジョークは人種差別に鈍感な保守派を批判するものであり、リベラル陣営はこのビデオをスルーしたが、保守派の団体はこれを“人種差別的”だと問題にし、オバマ大統領の再選キャンペーンを目的とした短編ドキュメンタリーで、ナレーターを務めるトム・ハンクスを降板させるよう求めた。

結局、3月15日、キャンペーンCMはそのままインターネット公開されたが、トム・ハンクスは、「父兄の1人があのような衣装でステージにあがることが非常に人を不愉快にさせることであったこと、今も不愉快にさせていることについて、私は鈍感でした」と、謝罪コメントを発表。

ハリウッドきってのリベラル派として知られるトム・ハンクスだが、昔のビデオでこのような攻撃を受けるとは、本人も予想していなかったに違いない。
 
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