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アラブのスポーツ大会でコメディ映画の卑猥なパロディ国歌が流れるハプニング

2012年3月27日
クェートで開催されたアラブ射撃競技大会の表彰式で、サシャ・バロン・コーエンの映画で使われたカザフスタン国歌の替え歌が流されて、スキャンダルとなっている。米Deadlineが伝えた。

サシャ・バロン・コーエン扮するキャラクター、カザフスタン人ジャーナリスト、ボラット・サグディエフがドキュメンタリーを撮るという設定のモキュメンタリー・コメディ映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」。この映画の中では、カザフスタン国歌の歌詞を替え歌にしたパロディ国歌が使われているが、なんと先日開催されたアラブ射撃競技大会の表彰式で、どういうわけかこのパロディ国歌が流れてしまったという。

【動画】2006年の映画「ボラット」の替え歌パロディ国歌


「ボラット」のパロディ国歌は、ちょっと聞いたところでは本物っぽく聞こえるが、歌詞は「カザフスタンの娼婦はこの地域では一番清潔」といった卑猥な内容やばかげた言葉遊びになっている。

アラブ射撃競技大会の表彰式では、金メダルを獲得して表彰台にのぼったカザフスタンのマリア・ドミトリエンコ選手が、途中でこのパロディ国歌に気づいていぶかしげな顔になり、最後に思わず苦笑いする様子が、そのままテレビで中継された。

【動画】アラブ射撃競技大会表彰式、パロディ国歌が流れた瞬間、金メダリストは…


報道によれば、大会事務局はインターネットから誤って「ボラット」のパロディ国歌をダウンロードしてしまったとのこと。この件について大会側は謝罪するとともに、表彰式を“正しい国歌”でやり直したというが、これこそコメディ映画のようなとんでもないハプニング。

なお、サシャは5月に新作映画「The Dictator」の公開が控えている。彼は2月のアカデミー賞授賞式では、新作映画の“独裁者”のキャラに扮してレッドカーペットに乱入、「アメリカン・アイドル」の司会者として人気のライアン・シークレストに“故・金正日の遺灰”と称する白い粉をぶちまけるなど、相変わらずやりたい放題だが、さすがに本人も今回の事件には驚いている!? 

このハプニングを映したビデオはYouTubeで300万近い再生数となっており、いずれにせよサシャにとっては新作映画のいい宣伝になったかもしれない。
 
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