警視庁、アイルランド人留学生殺人事件でアメリカ人のダンサーとミュージシャンを逮捕

警視庁組織犯罪対策二課は、26日(土)、米国籍のジェームズ・ブラックストン(23)とミュージシャンの少年(19)を、26日、準強制わいせつ罪の疑いで逮捕した。

東京新聞が伝えたところによると、2人は、5月24日(金)午前0時45分頃、渋谷区から新宿区のホテルに向かうタクシーの車内で、泥酔状態だったアイルランド国籍の女子留学生ニコラ・ファーロングさん(21)の体を触ったとされる。

ファーロングさんと友人の女子留学生は事件の前、両容疑者と渋谷区内で飲酒していた。ファーロングさんと友人は歩けないほど酔っていて、押し込まれるようにタクシーに乗せられたという。両容疑者は「触っていない」と否認している。

容疑者の一人、ジェームズ・ブラックストンは、ジェニファー・ロペスやブラック・アイド・ピーズと共演するなど、ダンスの名手としてアメリカのダンス界ではよく知られているという。「キング・タイト」("King Tight")という愛称で活動している。

米サイトRUMOREFIXによると、ニコラ・ファーロングさんとその友人の女子留学生は23日、東京で開催されたニッキー・ミナージュのコンサートを鑑賞。容疑者の2人とはそこで出会ったという。容疑者の2人は、泥酔状態のファーロングさんらを連れてホテルにチェックイン。翌朝、ファーロングさんが殺害されているのが発見された。性的暴行を受けた後、首を絞められて殺害されたと見られている。友人の女子留学生は暴行を受けたものの命に別状はなかった。

警視庁は、両容疑者がファーロングさんの死亡の経緯についても知っているとみて調べている。

【動画】都内の電車で撮影されたと見られるブラックストン容疑者。奇声をあげて車内をふらふら歩き回っている