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ノーベル平和受賞者たちが異議を唱える、新リアリティ番組とは?

2012年8月14日
Stars Earn Stripes
NBC「Stars Earn Stripes」の公式サイトよりStars Earn Stripes
NBC「Stars Earn Stripes」の公式サイトより
NBCが8月13日にアメリカで第1話をプレミアム放送した新リアリティ番組「Stars Earn Stripes(原題)」に対して、9人のノーベル賞受賞者が放送を中止するよう訴えている。

「Stars Earn Stripes」は、セレブリティーたちがそれぞれ、退役した兵士とペアを組み、勝ち残りを賭け、軍から課される様々なミッションに取り組んでいくというもの。

参加するセレブリティーの中には、テレビ・シリーズ「新スーパーマン」で主役を務めた俳優ディーン・ケインや、オリンピックの金メダリストで元スキー選手のピカボ・ストリート、元アラスカ州知事サラ・ペイリンの夫トッド・ペイリンらがいる。番組のホストは、元アメリカ陸軍司令官が務めている。

番組の目的は、「アメリカ軍に勤めている男性・女性に敬意を払うこと」としているが、これに対して、9人のノーベル平和受賞者たちが「この番組は誰に対しても全く敬意を払ってはいない」と異議を唱えている。

番組に抗議しているのは、南アフリカの平和運動家デズモンド・ムピロ・ツツを筆頭に、ジョディ・ウィリアムズ、マイレッド・コリガン・マグワイア、シーリーン・エバーディー、ジョゼ・ラモス=ホルタ、他4人。

彼らはNBCに対して「番組は、軍隊を運動競技会にすることによって、戦争を美化している」とし、放送中止を訴えている。

ノーベル平和賞者たちの主張に対して、NBC側は「番組は、戦争を賛美しているのではなく、アメリカ兵士たちの貢献を賛美しているのです」と回答。放送を続行する意思を示している。