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タランティーノ監督、奴隷制への怒りを最新映画「ジャンゴ 繋がれざる者」に込める

2012年12月11日
映画「キル・ビル」シリーズや「パルプ・フィクション」等で知られるクエンティン・タランティーノ監督が、自身の監督最新映画「ジャンゴ 繋がれざる者」で描かれている奴隷制への怒りを、語っている。

「ジャンゴ 繋がれざる者」は、1859年のアメリカ南部を舞台に、奴隷のジャンゴが生き別れた妻を探すため、賞金稼ぎのキング・シュルツと組み、悪徳農場主カルヴィン・キャンディと対決するというストーリー。

主役の奴隷ジャンゴ役を演じるのは、ジェイミー・フォックス。ジャンゴとタッグを組む賞金稼ぎ役を、映画「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ヴァルツが、悪徳農場主カルヴィンをレオナルド・ディカプリをが演じる。

【動画】「ジャンゴ 繋がれざる者」予告編


タランティーノ監督は12月6日、ロンドンにて映画「ジャンゴ」の初上映を敢行。アメリカの奴隷制度を描いたこの作品の中では、痛々しい残酷なシーンが見られるが、これについてタランティーノ監督は「現実は作中よりもはるかに酷いものであった」と語っている。

「映画が奴隷制のテーマを扱う場合、ただの歴史的事実を淡々と語るだけの作品に仕上がる。でも、私はオーディエンスが実際に奴隷制度というのはどういうものなのかを実感できる作品を作りたかった。ただ事実を知るだけでなく、奴隷制を肌で感じれば、怒りを感じ、何か突破口を見つけたくなる。『ジャンゴ』に登場する残酷なシーン以上に、奴隷制度というものは残酷なんだ」と語るタランティーノ監督。

タランティーノ監督は、奴隷制度を行った歴史を持つアメリカに恥を感じており、だからこそ歴史と向き合うべきだと考えているという。今後も、「ジャンゴ」と同じようなテーマを扱う作品を作っていきたいのだとか。

タランティーノ監督が奴隷制度への怒りを込めた最新作「ジャンゴ 繋がれざる者」は、日本では来年3月公開予定。
 
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