映画「リンカーン」公開直前　スピルバーグ監督が日本のファンだけに特別メッセージ[動画あり]

ハリウッドの巨匠にして世界最強のヒットメーカー、スティーブン・スピルバーグ監督が、アメリカ史上“最も愛された大統領” エイブラハム・リンカーンの《世界を変えた28日間》を描く感動のドラマ「リンカーン」が4月19日(金)に全国公開を迎える。

先日発表された第85回アカデミー賞ではダニエル・デイ=ルイスが史上初の3度目となる主演男優賞を獲得し、現代にも通じるリンカーンの“リーダーの資質” と、政治家として、そして家庭人としての姿を描いたこの作品は、“今、最も観るべき映画” として全米興行収入は1億8000万ドル突破のビッグヒットを遂げている超話題作だ。

そんな「リンカーン」本編上映前に、スピルバーグ監督自らが物語の舞台背景の説明とリンカーンの魅力について語る映像が挿入されることが明らかになった。

「初めて人間味あふれるリンカーン像を描き、世界中を感動に包んだ本作をより楽しんでいただく」という配慮から、20世紀フォックス映画宣伝部が監督に直接オファー。親日家でもあるスピルバーグは以前、「リンカーンの人生には、今の日本と世界中に人に知ってほしいメッセージが詰まっている。」とコメント寄せており、日本側のリクエストに応える形で異例の実現に至った。

スピルバーグ自らが、本編上映前にコメントを寄せるのは史上初の試み。世界で唯一日本のためだけの特別な企画となる。

【動画】スピルバーグ監督から届いた日本のファンに向けてのコメント映像


構想・製作に12年を費やすほど“本当に撮りたかった” 本作についてスピルバーグ監督は次のようにコメント。今だからこそ描くべき人物としてリンカーンを選んだと言えるだろう。

「過去を知ることは現在を作ることに役立つと思う。ここからどこへ行きたいかを考える助けになる。この意味で、『リンカーン』は今の時代とおおいに関連性があると思う。彼の大統領ぶりは、統率力をあざやかに示すものだ。彼は我々が今、これまで以上に大切にしているものの味方をした。彼は民主主義を維持するためには公平さ、同情、敬意、忍耐が必要であるという考えを擁護した。それに、時にはなかなかのユーモア・センスを見せた。これが、『リンカーン』の中心となっているものだ。」

「偉大な指導者が求められる今こそ、この物語を知ってほしい」という願いをこめたスピルバーグが、家庭人としてのリンカーンのヒューマンな葛藤にも迫り、ひとりの人間の夢が本当に世界を変え、苦難に満ちた時代に崇高な光をもたらしていった軌跡を感動的に描き上げた本作。驚くべき《世界を変えた28日間》の奇跡の物語が、ついに明かされる。


■ ストーリー

南北戦争が4年目に突入した1865年1月。大統領再選を果たしたリンカーンは、“すべての人間に真の自由を” という理想に向かって突き進んでいた。悲願の奴隷解放を実現させるためには、憲法修正を議会で成立させねばならない。なりふり構わぬ多数派工作を仕掛けるリンカーンだったが、戦争の長期化の影響で形勢は極めて不利。

「自由」のために多くの命が失われていく。折しも妻メアリー・トッドとの関係に悩むリンカーンは、息子ロバートが軍に志願したことにも心をかき乱され、政治家として、父親として巨大な試練に直面していくのだった…。果たして、一人の人間としてリンカーンが下した究極の決断とは?


■ キャスト

監督:スティーブン・スピルバーグ
製作:スティーブン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
製作総指揮:ダニエル・ルピ、ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
脚本:トニー・クシュナー
出演:
ダニエル・デイ=ルイス、
サリー・フィールド、
デヴィッド・ストラザーン、
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、
ジェームズ・スペイダー、
ハル・ホルブルック、
トミー・リー・ジョーンズ


■ 公開表記

4月19日(金)TOHO シネマズ日劇他全国公開
公式サイト://lincoln-movie.jp
facebookオフィシャルページ://www.facebook.com/LincolnMovieJP
20世紀フォックス映画 配給
(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC