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映画「グランド・マスター」トニー・レオンとウォン・カーウァイ監督が来日! 「4年のトレーニングで2度骨折した」(トニー)

2013年5月30日
(写真左から)ウォン・カーウァイ監督、真木よう子、トニー・レオン(写真左から)ウォン・カーウァイ監督、真木よう子、トニー・レオン
香港出身の人気俳優トニー・レオン(50)が新作「グランド・マスター」のPRのために来日、5月30日、本作の日本公開に先がけ開催されたプレミア試写会に登場した。トニーは2009年に「レッドクリフ Part II ─未来への最終決戦─」のプロモーションのために来日して以来、約4年ぶりの日本となる。

「グランド・マスター」は激動の20世紀初頭、時代に抗い、運命を切り開こうとしたグランド・マスターたちの愛と、すべての流派の頂点に立つ、“真のグランド・マスター” となるのは誰なのかを決めるための宿命の闘いを、壮絶なアクションと想像を超えた映像美で描いたエンターテインメント超大作。トニーは本作でブルース・リー唯一の師、伝説のグランド・マスター葉問(イップ・マン)を演じている。

監督を務めたのは、映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」などで知られるウォン・カーウァイ(54)。トニーとは7度目のタッグとなる。

プレミア試写会には、トニーと共に来日したウォン監督も参加。トニーは黒のスーツに白い蝶ネクタイという格好で、ウォン監督は黒のスーツにサングラスという出で立ちで登場すると観客は大興奮。「トニー!」という叫び声や「ウォン監督!」という声援が沸き起こった。

2人は集まった大勢のファンに対し1人1人、丁寧に握手をしたりサインに応じながら、ゆっくりとステージに登壇。トニーは「また皆さんとお会いできてうれしい!」と集まった観客に手を振りながら挨拶し、本作で「再びウォン監督と仕事ができて光栄です」と笑顔で語った。

(写真下・左から)シェネル、AI、ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン(写真下・左から)シェネル、AI、ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン


ウォン監督は本作の制作に構想17年にも及ぶ年月をかけており、「刺激的で面白い武術映画を作ってみたかったのですが、本作はまさに、そんな作品になったと自負しています」と自信をうかがわせた。

また、主人公の葉問(イップ・マン)という人物については、「普通の武術家とは違って軍人のような気質を持っています。さらに彼の一生は起伏の激しいものでしたので人間の様々な面を描く必要があります。そんな人物を演じられるのは、武術家らしくなく、目が優しくて、学者の気質もあり、ロマンチストな部分もなければいけない。トニーは、そういった要素をすべてを合わせ持っているので、最良のキャスティングだったと思います」と説明しトニーを賞賛。

さらに「カンフー映画が好きな人はもちろん、はじめてカンフー映画を人にとっても素晴らしい体験になるでしょう。2人の武術家が、ひたむきに生きる姿を描いています」と太鼓判を押した。

この映画でグランド・マスター(宗師)を演じるため、47歳でカンフーに初挑戦。4年にわたる過酷なトレーニングを積んだというトニー。訓練について聞かれると、「トレーニングではケガもしました。2度ほど骨折もしました。何より大変なのは、1度、骨折してしまうと半年くらい安静にしていなければいけない。すると、その間カンフーの練習ができないので骨折が治ったら、また初めからトレーニングをし治さなければいけなかったことですね」と撮影の苦労を語った。

イベントには、先日、カンヌ国際映画祭で出演作「そして父になる」が審査員賞を受賞したばかりの女優、真木よう子が黒いワンピース・ドレスをまとい応援に駆けつけた。

司会者から本作についての感想を聞かれた真木は「カンフーやってみたいと思いました!」と元気よく回答。これに対して、ウォン監督が「トニーは素晴らしい俳優であると同時に、素晴らしいカンフーのコーチでもあるんです。特に女性に教えるのが得意なはず」とジョークを飛ばすと、トニーは「あなたには勝てない」とつぶやき観客を沸かせ笑いの渦に巻き込んだ。

その後、さらなるスペシャルゲストとして本作のイメージソングを歌っている人気歌手のAIとシェネルが会場にあらわれ、観客のテンションは最高潮に! 大歓声の中、トニーとウォン監督を前にイメージソングの「After The Storm feat.シェネル」を熱唱。会場にいたファンだけでなく、トニーとウォン監督も美しい歌声に酔いしれていた。



最後に、トニーからは「この作品を気に入っていただけるとうれしいです。よい夜を過ごしてください!」、ウォン監督からは「この映画を観て、中国人の新しい一面を見つけてくれることを願っています」というメッセージを観客に贈り、ファンから惜しまれつつも会場を後にした。

映画「グランド・マスター」は、5月31日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー。

【動画】映画「グランド・マスター」予告編



■ ストーリー

裏切りの弟子、愛を捨てた宗師<グランド・マスター>の娘、特務機関のスパイ、運命に泣く最強の男
すべての流派の頂点に立つ、“真のグランド・マスター”となるのは誰か──?

世界を呑みこむ戦争の足音が、刻一刻と迫る1930年代の中国。北の八卦掌(はっけしょう)の宗師(グランド・マスター)である宮宝森(ゴン・バオセン)は引退を決意し、その地位と生涯をかけた南北統一の使命を譲る後継者を探していた。候補は一番弟子の馬三(マーサン)と、南の詠春拳(えいしゅんけん)の宗師・葉問(イップ・マン)(トニー・レオン)。バオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐ宮若梅(ゴン・ルオメイ)(チャン・ツィイー)も、女としての幸せを願う父の反対を押し切り名乗りを上げる。

だが、野望に目の眩んだ馬三が宝森を殺害。ルオメイは葉問への想いも、父の望みも捨て、仇討ちを誓う。後継者争いと復讐劇が絡み合う、壮絶な闘いの幕が切って落とされた。八極拳(はっきょくけん)を極め、一線天(カミソリ)(チャン・チェン)と呼ばれる謎の男も、不穏な動きを見せている。動乱の時代を生き抜き、次の世代へと技と心を受け継ぐ真のグランド・マスターとなるのは誰なのか─?


■ 公開情報

「グランド・マスター」
5月31日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー

監督・脚本・製作:
ウォン・カーウァイ(「花様年華」「2046」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」)

武術指導:
ユエン・ウーピン(「グリーン・デスティニー」「マトリックス」)

出演:
トニー・レオン(「インファナル・アフェア」)、
チャン・ツィイー(「HERO」)、
チャン・チェン(「レッドクリフ」)

配給:ギャガ
(C)2013 Block 2 Pictures Inc. All rights Reserved.
 
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