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「ハングオーバー!!! 最後の反省会」ヘザー・グラハム&ジャスティン・バーサ最終章の見どころを語る
2013年6月26日
ヘザー・グラハム
(C)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LAGENDARY PICTURES
(C)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LAGENDARY PICTURES
映画「ハングオーバー!!! 最後の反省会」が6月28日(金)よりいよいよ公開となる。今回、本作でジェイド役を務めるヘザー・グラハムと、ダグ役のジャスティン・バーサがインタビューに答えた。
本作は誰もが経験したことのある、最悪な“二日酔い” (ハングオーバー)が世界中の共感を呼んだ、トッド・フィリップス監督による記録破りの史上最強・爆笑の二日酔いエンターテインメント。ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ヘザー・グラハムら個性的な俳優・女優が出演している注目の作品だ。
今回ジャスティンとヘザーは、3作目にして最終章となる本作の見どころやその貴重な裏話を語ってくれた。
---------------
Q: ヘザー、この「ハングオーバー!!! 最後の反省会」で、あなたが演じたジェイドが成長していたのを知ってうれしかったですか?
ヘザー・グラハム:
ええ、ジェイドが成長し、以前よりもいい人生を歩んでいる気がしたわ。彼女が望んでいたものを手に入れ、夢をかなえていたのがとてもうれしかった。お医者さんと結婚していたんだもの(笑)。
Q: ジャスティン、この映画でまた自分がいなくなってしまうのを知って、「勘弁してくれ」と思いました?
ジャスティン・バーサ:
いや、マジメな話、僕はこうして仕事を続けていられるだけで幸せなんだ。トッド・フィリップスとは以前からの友達で、彼がどれだけ才能があるかを知っているし、実際、彼がやることは全部うまくいく。だから、彼の作品に出演できればそれだけでうれしいんだよ。今回の場合、もともとはダグの出番はもう少し多かったんだが、僕のほかの仕事のスケジュールとの兼ね合いがあってね。でも、有り難いことに出演できた。それだけで感謝しているんだ。
Q: 1作目で赤ちゃんのカルロス(タイラー)として出演したグラント・ホルムクィストが、同じ役出演していますね。ヘザーはあの子と何らとの絆を築けました?
ヘザー:
ええ、トッドがあの赤ちゃんだった子をまた起用したのはとてもよかったと思うわ。すごく胸がキュンとしたし、あの子のご両親がいらして、1作目のときに撮った写真を持ってきてくれたの。それにあの子はとても上手だったわ。私の“偽の”赤ちゃんと再会できてほんとうによかった。楽しかったわよ(笑)。
Q: このシリーズでは、毎回、少しずつダークになっています。ジャスティンは監督とは長い付き合いだそうですが、この3作を通して彼がどのように進化したかを話してください。
ジャスティン:
これはほとんどの人に言えることだけど、人は成功すればするほど、自信を強めるんじゃないかな。トッドは“イーブル・ジーニアス”(邪悪な目的に能力を使う非常に才能あふれる人物)的なところがあって、人生のダークな部分を称えたがり、それに対して悪びれることはない。それこそが彼のファンが彼の映画を観に行く理由の1つなんだ。彼の映画の内容が和らげられたりしないことを知っているからだよ。彼のファンは、それがコメディの演出なんだとちゃんと分かっているし、トッドも自分が描くキャラクターの言動に対して謝ったりはしない。多くのコメディが妥協するんだが、彼はむしろさらに強烈にしたがる。とても勇敢な人なんだ。
Q: ヘザー、この3作目に復帰することを知ったのはいつ?
ヘザー:
トッドがメールで、「3作目に君のキャラクターを盛り込んだよ」と知らせてくれて、私はもう興奮しちゃったわ。「イェーイ!」みたいな。その後しばらくして、脚本の数ページが送られてきたの。脚本自体は極秘扱いだったので、受け取るまでにまた1か月ぐらいかかったわね。そしてようやく読めたってわけ。
Q: 1作目の後でジェイドに何が起こったか、描かれていない部分のストーリーについては知っていましたか?
ヘザー:
ええ、その部分のストーリーは私が全部作ったの。でも、実際、ジェイドにとってはすべての経験がプラスになった気がするわ。彼女はほんとうにステュに恋をし、自分の人生を変える決心をしたんだもの。私が作ったストーリー全部を聞きたくはないでしょうけど、それは確かに彼女をある人物に出会う道に導き、恋に落ちて、結婚するという筋書きに合っているのよ(笑)。
Q: 1作目の舞台と同じラスベガスに戻ってどうでした?
ジャスティン:
すごくよくしてもらったよ。ほんとうに。
ヘザー:
あの映画は広告みたいだったものね。“シーザー・パレスに言って大騒ぎをしろ”みたいな。
ジャスティン:
でも、あの映画はほんとうに現実的な意味でラスベガスを再活性化したんだよ。スタジオ映画としては、そんなにお金がかかった作品ではなかったので、そんな功績はなかなかあげられるものじゃない。『ハングオーバー!』と言えばベガス。世界中で有名なあの都市が今では1本の映画と同義語となったんだ。それって、クレイジーだよね。めったにあることじゃないよ。
Q: このシリーズを撮影中のアドリブについて教えてください。撮影中にセリフなどはよく変わりました?
ジャスティン:
うん、ストーリーの構成は変わらなかったけど、当然、それぞれのシーンの範囲では変わるね。ザック・ガリフィアナキス、ケン・チョン、エド・ヘルムズ、ブラッドリー・クーパーが揃うんだから、彼らのコラボレーションでシーンを作らせなきゃ、もったいないよ。
Q: ダグはシリーズを通してまったく変わっていない気がしますが、どうですか?
ジャスティン:
正直なところ、僕自身も、ダグを全く変えない、あるいは進化させないことについては考えたんだ。映画の中では誰もが変わる。自分のキャラクターについて語るとき、そこがポイントになるよね。このダグというキャラクターについては、正直言って、僕はまだ見極めきれてない。3本の映画の後ではちょっと遅いけど(笑)。でも、僕自身の考えとしては、ダグは変わらない。ほかのみんなが変わるんだ。
彼は重しなんだよ。ごくふつうの男で、彼は“ドラマ”の中にいる。自分の周囲のすべてが現実だと思っているんだ。彼だけが、これはじつは“コメディ”だと分かっていない人物みたいな感じ。ダグには笑えるセリフは与えられなかったし、彼は笑わせるキャラクターではないので、僕はこの際、とことん突き詰めて、彼をドラマのキャラクターのように演じようと思ったんだ。
Q: この映画でお気に入りのシーンは?
ジャスティン:
この3作目で? ヘザーとのシーンはとても楽しかったな。
ヘザー:
大好きよ、ジャスティン(笑)。
ジャスティン:
なぜなら、この映画の重要な点として、前2作からのとてもクールな出発という部分があると僕は思うんだ。1作目のエネルギーを維持しつつ、この映画の中での出来事を記憶をたどっていくのではなく、シリーズで起こったことの意味をつなげていく。ジェイドは、このシリーズで起きた最大の“事件”の1つであり、彼女の息子はシリーズのいちばん象徴的なキャラクターの1人なので、あのシーンは、全体のストーリーのとても粋なまとめだという気がした。
Q: ヘザーはこのシリーズではある意味、ドラマチックな対比を見せるキャラクターでしたが、コメディからそういうドラマチックな演技にもっていくときは、どれくらい意図的、あるいは意識しているのですか?
ヘザー:
そうね、1作目では、ステュに指輪を返す場面で、私はちょっと感傷的になったの。トッドが、「それはどうかな。なぜそんなふうに演じるの?」と訊くので、私は、「彼女はほんとうに恋をしているわけだから、切ないと思う」と答えたのよ。だから、あのシーンに関してはトッドにちょっと挑んだんだけど、彼はほんとうにオープンだった。そこがトッドのクールなとこなのよね。ジャスティンが言ったように、彼は“イーブル・ジーニアス”的で、自分が目指すものを厳密に達成しようとする。でも、こういう視点もあるとちゃんと訴えれば、彼は「分かった」と納得してくれるの。
ジャスティン:
僕の個人的な意見としては、いい俳優というのはストーリーテラーでもあると思う。エンターテイメント業界にいる者は誰でも、自分の仕事をきちんとできる人なら、自分なりの視点をもっている。ストーリーの中の自分の役割だけでなく、ストーリーそのものを理解しているんだ。監督の中には、そういう俳優とは組みたがらない人もいるよ。彼らは、俳優というのは与えられたセリフを読めばいいと思っているからだけど、監督のゴールが何かを考える人が多ければ多いほどいいんじゃないかな。すべてはトッドで始まり、トッドで終わる。みんな、それはよく分かっている。
だが、彼は理由があってその俳優を起用するんだ。だから、より多くの人がストーリーを理解すれば、より多くの人が共通のゴールを考える。映画というのはコラボレーションがすべてで、そうあるべきだよね。僕が俳優として組んできた人たちの中で、成功している人たち、ほんとうの意味で尊敬され、成功している人たちは、みんな、いつもコラボレーションを惜しまない。ストーリーを理解しようとするのは俳優の責任だと思うし、この映画で僕が考えたのもそれだけだよ。
「もっと出番が欲しくない?」と訊かれるけど、そういうことは僕はどうでもいいんだ。僕はいい映画に出たい。出番が少なくてもいい映画のほうが、質の悪い映画で大きな役を演じるよりもいいよ。悪い映画ももちろん経験がある。それに、小さな役でも出演した良質な映画が観客に愛されると気分がいいしね。映画全体を考えないといけない。自分だけのことを考えてはいけないんだよ。それは映画だけでなく、どんなことにおいても、誰にでも役に立つ教訓じゃないかな。
【動画】 映画「ハングオーバー!!!最後の反省会」予告編
■ 公開情報
「ハングオーバー!!! 最後の反省会」
6月28日(金)、丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他 字幕/吹替同時ロードショー
監督 : トッド・フィリップス
脚本 : トッド・フィリップス、クレイグ・メイジン
製作 : トッド・フィリップス、ダン・ゴールドバーグ
製作総指揮 : トーマス・タル、スコット・バドニック、クリス・ベンダー、J.C.スピンク
出演 : ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ケン・チョン、ヘザー・グラハム、ジェフリー・タンバー、ジリアン・ヴィグマン、サーシャ・バレス、ジェイミー・チャン、ジョン・グッドマン
配給 : ワーナー・ブラザース映画
公式サイト : www.hangover-japan.jp
(C)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LAGENDARY PICTURES
本作は誰もが経験したことのある、最悪な“二日酔い” (ハングオーバー)が世界中の共感を呼んだ、トッド・フィリップス監督による記録破りの史上最強・爆笑の二日酔いエンターテインメント。ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ヘザー・グラハムら個性的な俳優・女優が出演している注目の作品だ。
今回ジャスティンとヘザーは、3作目にして最終章となる本作の見どころやその貴重な裏話を語ってくれた。
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Q: ヘザー、この「ハングオーバー!!! 最後の反省会」で、あなたが演じたジェイドが成長していたのを知ってうれしかったですか?
ヘザー・グラハム:
ええ、ジェイドが成長し、以前よりもいい人生を歩んでいる気がしたわ。彼女が望んでいたものを手に入れ、夢をかなえていたのがとてもうれしかった。お医者さんと結婚していたんだもの(笑)。
Q: ジャスティン、この映画でまた自分がいなくなってしまうのを知って、「勘弁してくれ」と思いました?
ジャスティン・バーサ:
いや、マジメな話、僕はこうして仕事を続けていられるだけで幸せなんだ。トッド・フィリップスとは以前からの友達で、彼がどれだけ才能があるかを知っているし、実際、彼がやることは全部うまくいく。だから、彼の作品に出演できればそれだけでうれしいんだよ。今回の場合、もともとはダグの出番はもう少し多かったんだが、僕のほかの仕事のスケジュールとの兼ね合いがあってね。でも、有り難いことに出演できた。それだけで感謝しているんだ。
Q: 1作目で赤ちゃんのカルロス(タイラー)として出演したグラント・ホルムクィストが、同じ役出演していますね。ヘザーはあの子と何らとの絆を築けました?
ヘザー:
ええ、トッドがあの赤ちゃんだった子をまた起用したのはとてもよかったと思うわ。すごく胸がキュンとしたし、あの子のご両親がいらして、1作目のときに撮った写真を持ってきてくれたの。それにあの子はとても上手だったわ。私の“偽の”赤ちゃんと再会できてほんとうによかった。楽しかったわよ(笑)。
Q: このシリーズでは、毎回、少しずつダークになっています。ジャスティンは監督とは長い付き合いだそうですが、この3作を通して彼がどのように進化したかを話してください。
ジャスティン:
これはほとんどの人に言えることだけど、人は成功すればするほど、自信を強めるんじゃないかな。トッドは“イーブル・ジーニアス”(邪悪な目的に能力を使う非常に才能あふれる人物)的なところがあって、人生のダークな部分を称えたがり、それに対して悪びれることはない。それこそが彼のファンが彼の映画を観に行く理由の1つなんだ。彼の映画の内容が和らげられたりしないことを知っているからだよ。彼のファンは、それがコメディの演出なんだとちゃんと分かっているし、トッドも自分が描くキャラクターの言動に対して謝ったりはしない。多くのコメディが妥協するんだが、彼はむしろさらに強烈にしたがる。とても勇敢な人なんだ。
Q: ヘザー、この3作目に復帰することを知ったのはいつ?
ヘザー:
トッドがメールで、「3作目に君のキャラクターを盛り込んだよ」と知らせてくれて、私はもう興奮しちゃったわ。「イェーイ!」みたいな。その後しばらくして、脚本の数ページが送られてきたの。脚本自体は極秘扱いだったので、受け取るまでにまた1か月ぐらいかかったわね。そしてようやく読めたってわけ。
Q: 1作目の後でジェイドに何が起こったか、描かれていない部分のストーリーについては知っていましたか?
ヘザー:
ええ、その部分のストーリーは私が全部作ったの。でも、実際、ジェイドにとってはすべての経験がプラスになった気がするわ。彼女はほんとうにステュに恋をし、自分の人生を変える決心をしたんだもの。私が作ったストーリー全部を聞きたくはないでしょうけど、それは確かに彼女をある人物に出会う道に導き、恋に落ちて、結婚するという筋書きに合っているのよ(笑)。
Q: 1作目の舞台と同じラスベガスに戻ってどうでした?
ジャスティン:
すごくよくしてもらったよ。ほんとうに。
ヘザー:
あの映画は広告みたいだったものね。“シーザー・パレスに言って大騒ぎをしろ”みたいな。
ジャスティン:
でも、あの映画はほんとうに現実的な意味でラスベガスを再活性化したんだよ。スタジオ映画としては、そんなにお金がかかった作品ではなかったので、そんな功績はなかなかあげられるものじゃない。『ハングオーバー!』と言えばベガス。世界中で有名なあの都市が今では1本の映画と同義語となったんだ。それって、クレイジーだよね。めったにあることじゃないよ。
Q: このシリーズを撮影中のアドリブについて教えてください。撮影中にセリフなどはよく変わりました?
ジャスティン:
うん、ストーリーの構成は変わらなかったけど、当然、それぞれのシーンの範囲では変わるね。ザック・ガリフィアナキス、ケン・チョン、エド・ヘルムズ、ブラッドリー・クーパーが揃うんだから、彼らのコラボレーションでシーンを作らせなきゃ、もったいないよ。
Q: ダグはシリーズを通してまったく変わっていない気がしますが、どうですか?
ジャスティン:
正直なところ、僕自身も、ダグを全く変えない、あるいは進化させないことについては考えたんだ。映画の中では誰もが変わる。自分のキャラクターについて語るとき、そこがポイントになるよね。このダグというキャラクターについては、正直言って、僕はまだ見極めきれてない。3本の映画の後ではちょっと遅いけど(笑)。でも、僕自身の考えとしては、ダグは変わらない。ほかのみんなが変わるんだ。
彼は重しなんだよ。ごくふつうの男で、彼は“ドラマ”の中にいる。自分の周囲のすべてが現実だと思っているんだ。彼だけが、これはじつは“コメディ”だと分かっていない人物みたいな感じ。ダグには笑えるセリフは与えられなかったし、彼は笑わせるキャラクターではないので、僕はこの際、とことん突き詰めて、彼をドラマのキャラクターのように演じようと思ったんだ。
Q: この映画でお気に入りのシーンは?
ジャスティン:
この3作目で? ヘザーとのシーンはとても楽しかったな。
ヘザー:
大好きよ、ジャスティン(笑)。
ジャスティン:
なぜなら、この映画の重要な点として、前2作からのとてもクールな出発という部分があると僕は思うんだ。1作目のエネルギーを維持しつつ、この映画の中での出来事を記憶をたどっていくのではなく、シリーズで起こったことの意味をつなげていく。ジェイドは、このシリーズで起きた最大の“事件”の1つであり、彼女の息子はシリーズのいちばん象徴的なキャラクターの1人なので、あのシーンは、全体のストーリーのとても粋なまとめだという気がした。
Q: ヘザーはこのシリーズではある意味、ドラマチックな対比を見せるキャラクターでしたが、コメディからそういうドラマチックな演技にもっていくときは、どれくらい意図的、あるいは意識しているのですか?
ヘザー:
そうね、1作目では、ステュに指輪を返す場面で、私はちょっと感傷的になったの。トッドが、「それはどうかな。なぜそんなふうに演じるの?」と訊くので、私は、「彼女はほんとうに恋をしているわけだから、切ないと思う」と答えたのよ。だから、あのシーンに関してはトッドにちょっと挑んだんだけど、彼はほんとうにオープンだった。そこがトッドのクールなとこなのよね。ジャスティンが言ったように、彼は“イーブル・ジーニアス”的で、自分が目指すものを厳密に達成しようとする。でも、こういう視点もあるとちゃんと訴えれば、彼は「分かった」と納得してくれるの。
ジャスティン:
僕の個人的な意見としては、いい俳優というのはストーリーテラーでもあると思う。エンターテイメント業界にいる者は誰でも、自分の仕事をきちんとできる人なら、自分なりの視点をもっている。ストーリーの中の自分の役割だけでなく、ストーリーそのものを理解しているんだ。監督の中には、そういう俳優とは組みたがらない人もいるよ。彼らは、俳優というのは与えられたセリフを読めばいいと思っているからだけど、監督のゴールが何かを考える人が多ければ多いほどいいんじゃないかな。すべてはトッドで始まり、トッドで終わる。みんな、それはよく分かっている。
だが、彼は理由があってその俳優を起用するんだ。だから、より多くの人がストーリーを理解すれば、より多くの人が共通のゴールを考える。映画というのはコラボレーションがすべてで、そうあるべきだよね。僕が俳優として組んできた人たちの中で、成功している人たち、ほんとうの意味で尊敬され、成功している人たちは、みんな、いつもコラボレーションを惜しまない。ストーリーを理解しようとするのは俳優の責任だと思うし、この映画で僕が考えたのもそれだけだよ。
「もっと出番が欲しくない?」と訊かれるけど、そういうことは僕はどうでもいいんだ。僕はいい映画に出たい。出番が少なくてもいい映画のほうが、質の悪い映画で大きな役を演じるよりもいいよ。悪い映画ももちろん経験がある。それに、小さな役でも出演した良質な映画が観客に愛されると気分がいいしね。映画全体を考えないといけない。自分だけのことを考えてはいけないんだよ。それは映画だけでなく、どんなことにおいても、誰にでも役に立つ教訓じゃないかな。
【動画】 映画「ハングオーバー!!!最後の反省会」予告編
■ 公開情報
「ハングオーバー!!! 最後の反省会」
6月28日(金)、丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他 字幕/吹替同時ロードショー
監督 : トッド・フィリップス
脚本 : トッド・フィリップス、クレイグ・メイジン
製作 : トッド・フィリップス、ダン・ゴールドバーグ
製作総指揮 : トーマス・タル、スコット・バドニック、クリス・ベンダー、J.C.スピンク
出演 : ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ケン・チョン、ヘザー・グラハム、ジェフリー・タンバー、ジリアン・ヴィグマン、サーシャ・バレス、ジェイミー・チャン、ジョン・グッドマン
配給 : ワーナー・ブラザース映画
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