トミー・リー・ジョーンズ＆マシュー・フォックスが来日！ 「あのマッカーサー元師に感銘を受けた」

終戦直後の日本を舞台にしたハリウッド大作「終戦のエンペラー」に出演するトミー・リー・ジョーンズとマシュー・フォックスが来日。7月18日(木)、ピーター・ウェーバー監督、日本人キャストの初音映莉子、西田敏行、桃井かおりと共に都内で行われた記者会見に出席した。

日本の戦争責任は誰に帰すのか? 昭和天皇を戦争責任者として裁判にかけるべきか? 終戦直後の日本でこの難題に向き合うことになったマッカーサー元帥と彼につき従う知日派のフェラーズ准将。様々な人物に当たるうちに少しずつ見えてくる真実、そして昭和天皇との歴史的な会見の様子を描き出す。

CMでおなじみのトミー・リー・ジョーンズが、日本人にはこれまたおなじみのマッカーサー元帥を演じるというのが興味深いが、自身は「脚本を読んだときは、自分とマッカーサーは似ても似つかないというのが正直な印象だった」と述懐。だが「サングラスとコーンパイプで何とかイメージに近づけるかな? と思い、終戦直後に彼が日本を救うために奔走する姿に感動し、出演しようと思いました」と明かした。

フェラーズ准将を演じたマシューは「脚本を読んで感銘を受けた。ここまでの脚本になかなか会うことはないし、たとえポテンシャルを感じるシーンに出合っても、それが実現することはなかなかないこと」と語る。特に惹きつけられた部分として挙げたのは「フェラーズとアヤの恋」のシーン。「文化や言葉を超えて惹かれ合いながらも戦争に引き裂かれていくところに心を奪われました」と振り返った。

そのアヤを演じた初音は「今日、ここに来るまでに車から東京の街を眺めていて、日本を愛してくれたフェラーズさんはいまの日本の見てどう思うだろう? と考えていました。アヤという役を通してフェラーズさんを愛することができて幸せでした」と充実した表情を見せる。

マシューと初音は恋人の親密な空気を得るべく、監督のアドバイスもあって一緒に映画を見に行ったり食事に出かけたりしたそう。マシューは「そうしたプロセスの全てが楽しかったです」とニッコリ。初音は「初めて会ったのは本読みが始まる少し前で、私はお腹がすいたので部屋を出てキッチンでサンドイッチを作って、それをかじった瞬間に(マシューが)やってきたんです(笑)。互いに砕けた感じで笑って『はじめまして』と言えたし、呼吸も合って信頼関係が築けたと思います」と楽しそうに明かしてくれた。

この2人の様子を見て、アヤのおじ夫婦を演じた西田と桃井は対抗心をあらわに。西田は「僕とかおりちゃんも飲み明かしてますよ!」と語り、桃井も「昔からね。点滴打ちながら飲んでましたから。息もぴったりです」と負けじと仲睦まじい様子を明かし、会場は笑いに包まれた。

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【動画】トミー・リー・ジョーンズがマッカーサー元帥を熱演!「終戦のエンペラー」予告編


■ 公開情報

「終戦のエンペラー」(原題: EMPEROR)

2013年7月27日(土)より全国にて公開

製作: 奈良橋陽子、ゲイリー・フォスター、野村祐人、ラス・クラスノフ
原作: 岡本嗣郎「陛下をお救いなさいまし」(集英社刊)

監督: ピーター・ウェーバー(「真珠の耳飾りの少女」)

キャスト: マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行、羽田昌義、火野正平、中村雅俊、夏八木勲、桃井かおり、伊武雅刀、片岡孝太郎

配給: 松竹

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