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映画「パシフィック・リム」菊地凛子の最新インタビュー公開! 「実物大のロボットを操縦するなんて想像もしなかった」
2013年8月13日
菊地凛子
大ヒット公開中の映画「パシフィック・リム」に出演する日本人女優、菊地凛子のインタビューが公開された。
本作は、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器“イェーガー”との壮絶な戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描いたSFスペクタクル。世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロ(「パンズ・ラビリンス」「ヘルボーイ」シリーズ)が監督を務め、「ホビット 思いがけない冒険」を辞退してまで製作した監督渾身の作品で製作費は驚異の2億ドル超という正真正銘の超大作だ。
菊地凛子は本作で、イェーガーのパイロットに抜擢されるヒロインの日本人研究者・森マコを演じている。
菊地凛子のインタビューは以下の通り。
------------------
Q:アクションシーンがとても格好良くかつ迫力ありました。今回のアクションシーンのためにどんな準備をされたのでしょうか?
菊地:撮影に入る約2ヶ月前にウエイトリフティングやビーチでのブートキャンプ、マーシャルアーツなどパイロットになるためにやらなければならないトレーニングはぜんぶやらせてもらいました。そのなかでも一番大変だったのはブートキャンプですね。軍隊の人がやるようなプログラムだったんですが、季節は夏のLAのビーチ! 砂浜を走るだけで「死ぬ……」って思うような状況でした(苦笑)。たとえば、ビーチで「あのポールまで走ってこい」って言われるんですけど、そのポールがどこにあるのか全然見えない(苦笑)。蜃気楼なんじゃないかって思うほど遠かったり。いままで経験したことのないことをたくさん経験させてもらいました。あんなに大変なトレーニングは生まれて初めての経験でした。また、トレーナーの先生が厳しくて、毎日体重をはかるだけでなく、筋肉がどれだけ増えたか、何を食べたのかもチェックされるんです。
Q:その2ヶ月間のトレーニングの成果は、撮影に入ったときにどんなふうに役立ったのでしょうか?
菊地:(この役を演じるにあたって)撮影自体よりも撮影に入る前の準備、トレーニングの方が大変だと思っていたので、実際に撮影に入ったら楽になれると思っていたんですね。でも、大きな間違いでした……。撮影の方が全然大変だったという(笑)。ロボットの操縦席はリアルサイズのロボットの頭を作っていて、建物の5階ぐらいの高さから1階に突き落とされるようなこと(衝撃)もありました。そんな大変な撮影が待っているので「準備をしっかりして下さいね」という2ヶ月だったんです。でも、いま思えばあれほどの達成感はなくて。嬉しかったのは、(マコがローリー・ベケットと操縦する)ジプシー・デンジャーの頭の操縦席での撮影が終わったとき、ギレルモ監督がロボットの型をしたゴールドの像をプレゼントしてくれて。その像には「(あなたは)生き残りました」的なメッセージが入っていて。嬉しかったですね。
Q:遊び心あふれる素敵なはからいですね。そんなギレルモ監督の演出はどんなものだったんでしょうか?
菊地:操縦席での撮影のときはヘルメットをかぶっていて、その内側にマイクがセットされているんです。で、撮影が続いて集中力が切れてくるとマイク越しに監督がトトロの歌をうたってくれたりとか(笑)。あと、トレーナーからは食べちゃいけないって言われているのに「チョコレート食べるか?」って言ってきたり。とてもいたずら好きでとてもチャーミングな監督です。
Q:KAIJUと戦うため、イェーガーに乗り込むパイロットは心をシンクロさせるという設定が、人と人との絆を描くドラマにつながっていきます。アクションだけじゃない人間ドラマとしてのこの映画の魅力、菊地さんはどう捉えていますか?
菊地:ロボットを操縦するのは2人以上で、しかもその2人が信じ合わないと動かない。世界を救う、戦いに挑むためにはまずお互いを信用しあわないとならないんです。そういうコンセプトって人生にも置き換えられるなって思うんですよね。この映画はロボットを動かすというのがテーマだけれど、人が誰かと関わり合おうと覚悟して、その人に良いところや悪いところ受け止めて前に進んでいこうという人生にも言えると思う。そこが魅力でもありますね。
Q:ということは、この映画に出たい、マコ役を演じたいと思ったベースには、そういうストーリーやテーマに惚れたのも理由ですか?
菊地:そうですね。あとは、ギレルモ監督がキャストを信用してくれる方というのも大きいです。監督が絶対的な信頼をしてくれるからこそ、2ヶ月の準備期間中、相手役のチャーリー・ハナムとのスティックファイティングのシーンであるとかブートキャンプであるとか、2人で一緒に乗り越えることができた。そして、その期間を経てはじめてあの操縦席に立って、お互いをシンクロさせることができたんです。2人のうちのどちらかの集中力が切れたら「大丈夫だよ、頑張ろう!」って励まし合いました。それが、この映画の核になっていると思うんです。互いを信じ合うことによって大事なものを守ることができる、そこには深い愛、広い愛があると思いました。
Q:アクションと演技の両方をこなす、とても難しい役だったと思うのですが……。
菊地:ギレルモ監督は、演技や役作りは心配していなかったようで、とにかく(キャストの)体力を心配していました。けれど、ハリウッドの長い制作期間(今回は2ヶ月間の準備期間)は役作りを助けてくれます。ある程度の時間を与えてもらうことで監督やキャストとの間に信用も生まれますし、何よりも体作りは時間が必要。今回は有難い準備期間をいただきました。
Q:撮影現場には大掛かりなセットが組まれていたと聞きました。撮影を通して一番驚いたことは何ですか?
菊地:どのセットにも驚かされたんですが、やっぱりさっきの話しにも出てきたロボットの頭部、操縦席のセットですね。本当にリアルサイズのロボットの頭がスタジオにあるんです。それがすごく大きくて、ウィーンウィーン、ガンガンッて動いているのを見て「わあ、すごいな?」って思っていたら、ギレルモ監督が「凜子はあそこに乗るんだよ!」って。「えっ!? あんな高いところに?」って驚きましたね(笑)。あとはスタジオのなかに大雨を降らせたりヘリコプターがあったり、規模が大きすぎました。
Q:最初にオファーを受けたときは、実物大のロボットのなかで操縦するとは思っていなかった?
菊地:全然、想像していなかったです。グリーンスクリーンで撮影するのかなって思っていましたから。でも、ギレルモ監督はできるかぎりリアルサイズのセットを作って撮影していました。さすがにKAIJUが動いたのは見たことがなかったですけどね。
Q:そういう監督のこだわりひとつとっても、作品への愛、映画への愛を感じますね。
菊地:すごく感じます。監督のためにみんなが頑張ろうって思っていたというか。そういう想いが映画にも現れていて。監督の日本に対する愛、オマージュ、尊敬もこの映画の端々から伝わってきます。
Q:CGが加わった、完成した映画をご覧になった感想も聞かせてください。
菊地:子供の頃から怪獣やロボット映画を見て育ったんですが、この映画はただの怪獣映画じゃない、ただのロボット映画じゃないというか──自分が出演しているのを忘れて見入ってしまうほど夢中になれたんですね。そういう意味では、いままで見たことのない作品でした。SF映画ではあるけれどそれだけじゃない、家族の絆や愛、友情、国を問わず人々が信じ合って戦う姿があって、それを多くの人に見てほしいと思いました。
Q:もう何度も映画を観ているそうですが、何度観てもこのシーン好きだなと思うのはどのシーンですか?
菊地:たくさんあるんですけど……やっぱり、ジプシー・デンジャーの動きがふつうのロボットの動きじゃないことですね。ハートもあるし、何よりも刀を持っているというロボットは初めてだったので、刀を出してきたときは「すてき!」って思いました。あと、マコが初めて登場するシーンに関して、監督がすごくこだわりを持っていてくれていたこともあって、その登場シーンも好きです。
Q:最後に、演じたマコのキャラクターについて、マコのこういうところが好き、気に入っているところを聞かせてください。
菊地:マコは「凜子に近いキャラクターなんだよ」と言われていたので、頭で考えずに自分らしく演じた方がキャラクターに寄り添えるのかなと思って演じていました。マコはものすごく芯が強くてタフかと思えば繊細な一面も持っている女性。男性に対して奥手だというのも可愛らしくて(笑)。育ててくれた父に対する尊敬や愛も彼女の言動からにじみ出ている、とても大好きなキャラクターです。
■ 菊地凛子(森マコ役) プロフィール
2006年のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のドラマ「バベル」で米アカデミー賞?にノミネートされ、国際舞台に躍り出て、日本でスターの座を獲得した。聾唖のティーンエイジャー役で奥行きのある演技を披露した同作では、さらにゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合(SAG)賞?、および放送映画批評家協会賞の助演女優賞にノミネートされ、全米映画批評会議賞ブレイクスルー演技賞を受賞した。加えて、アンサンブルキャストとして放送映画批評家協会賞およびSAG賞?のキャスト賞にノミネートされた。
「バベル」の成功に続いて、「ブラザーズ・ブルーム」(08・未)、「ナイト・トーキョー・デイ」(09)、村上春樹のベストセラー小説を映画化した「ノルウェイの森」(10)などの作品で、注目を浴びる数多くの役柄を演じてきた。待機作に、13年12月公開予定の日本の侍伝説をハリウッドで映画化した「47 Ronin」(キアヌ・リーブス共演)がある。
1999年、日本映画「生きたい」で映画デビュー。そのほか主役を演じた日本映画に、「空の穴」(02)があり、「茶の味」(04)などにも出演している。
同時にファッション界でもキャリアを追求し、シャネル、イブ・サンローラン、トムフォードのモデルを務め、「ヴォーグ」誌、「Tマガジン」誌、「ハーパース・バザー」誌など、数多くの雑誌で特集されている。
■ ストーリー
人類に残された道は2つ。「絶滅」するか、「戦う」か…!
2013年、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現した未知なる巨大生命体に、世界中の大都市が次々と破壊され、人類は絶滅の危機に晒される。甚大な被害を受けた人類は、巨大生命体と戦う為、英知を結集して人型巨大兵器 “イェーガー”を開発する。“イェーガー” は、次々と現れる巨大生命体の侵攻を食い止める事ができるのか? 果たして人類の下した決断、そして運命は・・・!
■ 公開情報
「パシフィック・リム」
新宿ピカデリー 丸の内ピカデリー他 大ヒット上映中《3D/2D同時公開》
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラビス・ビーチャム
キャスト:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、ロン・パールマン、芦田愛菜 他
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト: pacificrim.jp
(c)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
本作は、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器“イェーガー”との壮絶な戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描いたSFスペクタクル。世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロ(「パンズ・ラビリンス」「ヘルボーイ」シリーズ)が監督を務め、「ホビット 思いがけない冒険」を辞退してまで製作した監督渾身の作品で製作費は驚異の2億ドル超という正真正銘の超大作だ。
菊地凛子は本作で、イェーガーのパイロットに抜擢されるヒロインの日本人研究者・森マコを演じている。
菊地凛子のインタビューは以下の通り。
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Q:アクションシーンがとても格好良くかつ迫力ありました。今回のアクションシーンのためにどんな準備をされたのでしょうか?
菊地:撮影に入る約2ヶ月前にウエイトリフティングやビーチでのブートキャンプ、マーシャルアーツなどパイロットになるためにやらなければならないトレーニングはぜんぶやらせてもらいました。そのなかでも一番大変だったのはブートキャンプですね。軍隊の人がやるようなプログラムだったんですが、季節は夏のLAのビーチ! 砂浜を走るだけで「死ぬ……」って思うような状況でした(苦笑)。たとえば、ビーチで「あのポールまで走ってこい」って言われるんですけど、そのポールがどこにあるのか全然見えない(苦笑)。蜃気楼なんじゃないかって思うほど遠かったり。いままで経験したことのないことをたくさん経験させてもらいました。あんなに大変なトレーニングは生まれて初めての経験でした。また、トレーナーの先生が厳しくて、毎日体重をはかるだけでなく、筋肉がどれだけ増えたか、何を食べたのかもチェックされるんです。
Q:その2ヶ月間のトレーニングの成果は、撮影に入ったときにどんなふうに役立ったのでしょうか?
菊地:(この役を演じるにあたって)撮影自体よりも撮影に入る前の準備、トレーニングの方が大変だと思っていたので、実際に撮影に入ったら楽になれると思っていたんですね。でも、大きな間違いでした……。撮影の方が全然大変だったという(笑)。ロボットの操縦席はリアルサイズのロボットの頭を作っていて、建物の5階ぐらいの高さから1階に突き落とされるようなこと(衝撃)もありました。そんな大変な撮影が待っているので「準備をしっかりして下さいね」という2ヶ月だったんです。でも、いま思えばあれほどの達成感はなくて。嬉しかったのは、(マコがローリー・ベケットと操縦する)ジプシー・デンジャーの頭の操縦席での撮影が終わったとき、ギレルモ監督がロボットの型をしたゴールドの像をプレゼントしてくれて。その像には「(あなたは)生き残りました」的なメッセージが入っていて。嬉しかったですね。
Q:遊び心あふれる素敵なはからいですね。そんなギレルモ監督の演出はどんなものだったんでしょうか?
菊地:操縦席での撮影のときはヘルメットをかぶっていて、その内側にマイクがセットされているんです。で、撮影が続いて集中力が切れてくるとマイク越しに監督がトトロの歌をうたってくれたりとか(笑)。あと、トレーナーからは食べちゃいけないって言われているのに「チョコレート食べるか?」って言ってきたり。とてもいたずら好きでとてもチャーミングな監督です。
Q:KAIJUと戦うため、イェーガーに乗り込むパイロットは心をシンクロさせるという設定が、人と人との絆を描くドラマにつながっていきます。アクションだけじゃない人間ドラマとしてのこの映画の魅力、菊地さんはどう捉えていますか?
菊地:ロボットを操縦するのは2人以上で、しかもその2人が信じ合わないと動かない。世界を救う、戦いに挑むためにはまずお互いを信用しあわないとならないんです。そういうコンセプトって人生にも置き換えられるなって思うんですよね。この映画はロボットを動かすというのがテーマだけれど、人が誰かと関わり合おうと覚悟して、その人に良いところや悪いところ受け止めて前に進んでいこうという人生にも言えると思う。そこが魅力でもありますね。
Q:ということは、この映画に出たい、マコ役を演じたいと思ったベースには、そういうストーリーやテーマに惚れたのも理由ですか?
菊地:そうですね。あとは、ギレルモ監督がキャストを信用してくれる方というのも大きいです。監督が絶対的な信頼をしてくれるからこそ、2ヶ月の準備期間中、相手役のチャーリー・ハナムとのスティックファイティングのシーンであるとかブートキャンプであるとか、2人で一緒に乗り越えることができた。そして、その期間を経てはじめてあの操縦席に立って、お互いをシンクロさせることができたんです。2人のうちのどちらかの集中力が切れたら「大丈夫だよ、頑張ろう!」って励まし合いました。それが、この映画の核になっていると思うんです。互いを信じ合うことによって大事なものを守ることができる、そこには深い愛、広い愛があると思いました。
Q:アクションと演技の両方をこなす、とても難しい役だったと思うのですが……。
菊地:ギレルモ監督は、演技や役作りは心配していなかったようで、とにかく(キャストの)体力を心配していました。けれど、ハリウッドの長い制作期間(今回は2ヶ月間の準備期間)は役作りを助けてくれます。ある程度の時間を与えてもらうことで監督やキャストとの間に信用も生まれますし、何よりも体作りは時間が必要。今回は有難い準備期間をいただきました。
Q:撮影現場には大掛かりなセットが組まれていたと聞きました。撮影を通して一番驚いたことは何ですか?
菊地:どのセットにも驚かされたんですが、やっぱりさっきの話しにも出てきたロボットの頭部、操縦席のセットですね。本当にリアルサイズのロボットの頭がスタジオにあるんです。それがすごく大きくて、ウィーンウィーン、ガンガンッて動いているのを見て「わあ、すごいな?」って思っていたら、ギレルモ監督が「凜子はあそこに乗るんだよ!」って。「えっ!? あんな高いところに?」って驚きましたね(笑)。あとはスタジオのなかに大雨を降らせたりヘリコプターがあったり、規模が大きすぎました。
Q:最初にオファーを受けたときは、実物大のロボットのなかで操縦するとは思っていなかった?
菊地:全然、想像していなかったです。グリーンスクリーンで撮影するのかなって思っていましたから。でも、ギレルモ監督はできるかぎりリアルサイズのセットを作って撮影していました。さすがにKAIJUが動いたのは見たことがなかったですけどね。
Q:そういう監督のこだわりひとつとっても、作品への愛、映画への愛を感じますね。
菊地:すごく感じます。監督のためにみんなが頑張ろうって思っていたというか。そういう想いが映画にも現れていて。監督の日本に対する愛、オマージュ、尊敬もこの映画の端々から伝わってきます。
Q:CGが加わった、完成した映画をご覧になった感想も聞かせてください。
菊地:子供の頃から怪獣やロボット映画を見て育ったんですが、この映画はただの怪獣映画じゃない、ただのロボット映画じゃないというか──自分が出演しているのを忘れて見入ってしまうほど夢中になれたんですね。そういう意味では、いままで見たことのない作品でした。SF映画ではあるけれどそれだけじゃない、家族の絆や愛、友情、国を問わず人々が信じ合って戦う姿があって、それを多くの人に見てほしいと思いました。
Q:もう何度も映画を観ているそうですが、何度観てもこのシーン好きだなと思うのはどのシーンですか?
菊地:たくさんあるんですけど……やっぱり、ジプシー・デンジャーの動きがふつうのロボットの動きじゃないことですね。ハートもあるし、何よりも刀を持っているというロボットは初めてだったので、刀を出してきたときは「すてき!」って思いました。あと、マコが初めて登場するシーンに関して、監督がすごくこだわりを持っていてくれていたこともあって、その登場シーンも好きです。
Q:最後に、演じたマコのキャラクターについて、マコのこういうところが好き、気に入っているところを聞かせてください。
菊地:マコは「凜子に近いキャラクターなんだよ」と言われていたので、頭で考えずに自分らしく演じた方がキャラクターに寄り添えるのかなと思って演じていました。マコはものすごく芯が強くてタフかと思えば繊細な一面も持っている女性。男性に対して奥手だというのも可愛らしくて(笑)。育ててくれた父に対する尊敬や愛も彼女の言動からにじみ出ている、とても大好きなキャラクターです。
■ 菊地凛子(森マコ役) プロフィール
2006年のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のドラマ「バベル」で米アカデミー賞?にノミネートされ、国際舞台に躍り出て、日本でスターの座を獲得した。聾唖のティーンエイジャー役で奥行きのある演技を披露した同作では、さらにゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合(SAG)賞?、および放送映画批評家協会賞の助演女優賞にノミネートされ、全米映画批評会議賞ブレイクスルー演技賞を受賞した。加えて、アンサンブルキャストとして放送映画批評家協会賞およびSAG賞?のキャスト賞にノミネートされた。
「バベル」の成功に続いて、「ブラザーズ・ブルーム」(08・未)、「ナイト・トーキョー・デイ」(09)、村上春樹のベストセラー小説を映画化した「ノルウェイの森」(10)などの作品で、注目を浴びる数多くの役柄を演じてきた。待機作に、13年12月公開予定の日本の侍伝説をハリウッドで映画化した「47 Ronin」(キアヌ・リーブス共演)がある。
1999年、日本映画「生きたい」で映画デビュー。そのほか主役を演じた日本映画に、「空の穴」(02)があり、「茶の味」(04)などにも出演している。
同時にファッション界でもキャリアを追求し、シャネル、イブ・サンローラン、トムフォードのモデルを務め、「ヴォーグ」誌、「Tマガジン」誌、「ハーパース・バザー」誌など、数多くの雑誌で特集されている。
■ ストーリー
人類に残された道は2つ。「絶滅」するか、「戦う」か…!
2013年、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現した未知なる巨大生命体に、世界中の大都市が次々と破壊され、人類は絶滅の危機に晒される。甚大な被害を受けた人類は、巨大生命体と戦う為、英知を結集して人型巨大兵器 “イェーガー”を開発する。“イェーガー” は、次々と現れる巨大生命体の侵攻を食い止める事ができるのか? 果たして人類の下した決断、そして運命は・・・!
■ 公開情報
「パシフィック・リム」
新宿ピカデリー 丸の内ピカデリー他 大ヒット上映中《3D/2D同時公開》
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラビス・ビーチャム
キャスト:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、ロン・パールマン、芦田愛菜 他
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト: pacificrim.jp
(c)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
映画「パシフィック・リム」でハリウッドデビュー果たした芦田愛菜の最新インタビュー公開(2013年8月7日)
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