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ソフィア・コッポラ監督、最新作「ブリングリング」ひっさげ来日! エマ・ワトソンを起用した理由とは…?

2013年10月22日
ソフィア・コッポラソフィア・コッポラ
ベネチア国際映画祭金獅子賞やアカデミー賞脚本賞はじめ、数多くの賞に輝いたソフィア・コッポラ監督が、最新作「ブリングリング」をひっさげ来日。10月18日(金)、ジャパンプレミアに登場した。

本作は、「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのエマ・ワトソンを迎え、ハリウッド・セレブの豪邸を襲った5人組のティーン窃盗団「ブリングリング」を描いたセンセーショナルな物語。ベースとなっているのは、被害総額は3億円にのぼると言われている、ロサンゼルス・ハリウッドで実際に起こった事件。ソフィア・コッポラ監督が贈る究極の青春映画であり、多くの大人たちの心をえぐる問題作となっている。12月14日(土)に公開を迎える。

第26回 東京国際映画祭の特別招待作品でもある本作をひっさげ、ソフィア・コッポラ監督が来日。同映画祭のオープニングセレモニーのグリーンカーペットでは、父で本作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたフランシス・フォード・コッポラと親子で初登場し話題を集めた。

(左から)父フランシス・フォード・コッポラ、ソフィア・コッポラ、母エレノア・コッポラ(左から)父フランシス・フォード・コッポラ、ソフィア・コッポラ、母エレノア・コッポラ
© Kazuko Wakayama


そしてソフィア・コッポラ監督は、その翌日に行われたジャパンプレミアにも登場。ソフィアファンで埋め尽くされた客席を前に舞台挨拶と質疑応答を行った。ヴァレンティノの、胸元にラインストーンがあしらわれた白のシャツに、光沢のある黒のパンツ姿をスタイリッシュに着こなしたソフィアが会場に登場すると、会場からは歓声と大きな拍手が沸き起こった。

ソフィアは、本作のもとになった事件について、極端な話だと驚いたことを語った。

「昔から若者がいたずらをするのは当たり前だし、私の若い頃も同じでした。でもここまですることにびっくりしました。10年前だったらこんなことは絶対に起こらなかったことだと思うし、今の若者のカルチャーをまさに象徴している事件、そしていかに私の育った時代と現代が違っているかといことを伝えられたらと思って描きました」

さらに質疑応答では、本作を制作するにあたって実際に窃盗団の中の2人に会って話を聞いたこと、人気女優エマ・ワトソンを起用した理由などを明かしてくれた。


Q:この事件をリサーチした中で、再発見して驚いたことはありましたか?

ソフィア:
驚きの連続でした。実は、私は実話をもとに映画を作るのは初めてなんです。映画化するにあたり、リサーチのプロセスは私にとって新しいチャレンジでしたし、とても楽しむことができました。実際に窃盗団の中の2人に会うことができて話を聞きました。そしてこの事件を担当していた刑事、またヴァニティ・フェアの記事を書いた有名なジャーナリストからも話を聞くことができました。

この映画の中で窃盗団の若者たちがインタビューを受けているシーンがありますが、その言葉は彼らが言った言葉で、それを引用したりしていて、リサーチの結果を活かしています。


Q:窃盗団のうちの2人に会ったとおっしゃっていましたが、実際に会った時、何か発見はありましたか?

ソフィア:
男の子1人、女の子1人と会ったのですが、驚いたことに、彼らの言っていることがかみ合っていなかったんです。それも面白いと思いました。男の子に関しては、「エキサイティングな思い出だった、でも今は後悔している」と言っていました。


Q:エマ・ワトソンを起用した理由は何ですか?また一緒に仕事をしてみてどうでしたか?

ソフィア:
正直に言って、彼女を起用することは考えていませんでした。あまりにも私の中でエマのイメージが、映画の中の女の子と違っていたんですがキャスティングディレクターに薦められて、彼女に会ってみたらとても熱心で、この役をやりたがっていました。

一生懸命にカルフォルニアのアクセントを勉強して、私の前で披露してくれました。彼女はすごく変身していて、今までのイメージとガラリと変わっていました。私は、俳優さんが変身していく姿を見るのがとても楽しみなんですが、彼女の変身ぶりに感心しました。そして彼女を起用することにしたんです。


Q:最後に会場にいるお客さんにメッセージをお願いします。

ソフィア:
この映画は、全てロスで撮影をしています。パリス・ヒルトンの家が登場するんですが、これは実際の家なんです。さらに彼女の家で撮影をしました!その部分もご覧いただきたいのですが、この作品をスタッフと一緒に一生懸命作ったので、是非楽しんでもらいたいです。

毎回、日本にくるといつも温かく迎えてくれて本当にありがとうございます。今晩、ここに来てくださったお客さんにも感謝しています。映画を楽しんでください!

ソフィア・コッポラソフィア・コッポラ



映画「ブリングリング」は、12月14日(土)より渋谷シネクイント ほか 全国順次ロードショー。


■ 作品情報

被害総額3億円、被害者はパリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、リンジー・ローハンらハリウッド・セレブ――

全米メディアを騒然とさせた、少女たちによる衝撃の事件。

「ロスト・イン・トランスレーション」で第76回アカデミー賞脚本賞、前作「SOMEWHERE」で第67回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を獲得し、ファッション・アイコンとしても常に注目を浴びてきたソフィア・コッポラの最新作は、ハリウッド・セレブの豪邸を襲ったティーン窃盗団「ブリング・リング」(=キラキラしたやつら)を描いたセンセーショナルな物語。

舞台はハリウッドスターや人気モデルが数多く暮らす、ロサンゼルス郊外の高級住宅地カラバサス。セレブリティの生活に憧れるニッキーら5人の少女たちは、セレブの豪邸をインターネットで調べ、次々に侵入、きらびやかなブランド服やジュエリーの数々を盗み出す。しかし、ほんの悪ふざけのつもりだった無謀な冒険は、次第にエスカレートし、彼女たちを二度と後戻りできない場所へ追いやっていく――。


■ 公開情報

「ブリングリング」(原題:The Bling Ring)
12月14日(土)渋谷シネクイント ほか 全国順次ロードショー

R15+
監督・脚本:ソフィア・コッポラ 
出演:エマ・ワトソン、ケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサール、タイッサ・ファーミガ、レスリー・マン 他
原作:ナンシー・ジョー・セールズ「ブリングリング」(ハヤカワノンフィクション文庫)
(C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved
配給:アークエンタテインメント/東北新社
公式サイト://blingring.jp/

エマ・ワトソンがセレブを狙う強盗に! 映画「ブリングリング」予告編&エマの色気漂う画像解禁(2013年9月26日)
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