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キアヌ・リーブスのサムライ役に、真田広之も太鼓判! アメリカ生まれの時代劇「47RONIN」来日記者会見
2013年11月18日
(左から)柴咲コウ、真田広之、キアヌ・リーブス、浅野忠信、菊地凛子、カール・リンシュ監督
もはや数えきれないほど映像化されている時代劇の鉄板「忠臣蔵」をベースにしながら、ハリウッドならではのまったく独自の解釈で描かれた今冬最大のアクションエンターテイメント「47RONIN」。12月6日(金)、日本での世界最速公開を控え、主演のキアヌ・リーブス(49)が来日。11月18日、同作に出演した日本人キャストらとともに、記者会見を行った。
「47RONIN」は、江戸時代(1703年)に実際に起きた出来事・元禄赤穂事件を下敷きに、フィクションを織り交ぜ、まったく新しい「未体験の忠臣蔵」として再構築した意欲作。大石内蔵助、吉良上野介ら実在の人物らと並んで、キアヌが演じるのは異端のRONIN(浪人)で、剣術の達人カイ。さらに大石役には真田広之(53)、吉良役を浅野忠信(39)と、近年ハリウッドでの活躍目覚ましい日本人実力派俳優が名を連ねている。ヒロインであるミカ姫役を、今作がハリウッドデビューとなる柴咲コウ(32)、吉良の陰謀に加担する妖女ミヅキ役を菊地凛子(32)が演じ、また柴咲と同様、初のハリウッド進出となる赤西仁(29)が、大石主税役で出演している。監督を新鋭カール・リンシュが務め、大胆なCGを用いた四十七士の物語が幕を開ける。
2008年以来、5年ぶりの来日となったキアヌは、「素晴らしいキャストたちとともに、“47RONIN”と日本へ来られてとてもうれしい。すごくラッキーだ」と笑顔。この日、キアヌは和服が主な衣装だった映画本編と異なり、スタイルの良さが際立つ細身のシックなスーツ姿。他キャスト一同も、全員シックなモノトーンの装いで登場。同時に、会場に設置された巨大スクリーンには、色彩豊かな映画のカットが映し出され、俳優陣の落ち着いた雰囲気とは、まるで異なるコントラストを演出していた。
日本人にとってはお馴染み“すぎる”「四十七士」のストーリーを、西洋人であるキアヌや、リンシュ監督がハリウッド映画化することは、容易ではなかったという。リンシュ監督は、キアヌとともに、「何年も前から、日本の尊厳や伝統をどう表現するか」について話し合ってきたという。実際に監督は、日本国内でのロケハンも行い、その中で四十七士の墓を訪れたとき、「その時代に、たとえ正しくても気がふれたとしか思えないことを成し遂げた、四十七士に敬意を示したい」と墓参りに訪れていた一般の男性から、多大なインスピレーションを受けたそうだ。加えて、映画の根底に流れる「名誉」、「忠義」や「復讐」といった精神は東西を問わず共通のものであると主張し、世界に向けて四十七士の物語を発信することへの、確固たる手ごたえをうかがわせた。
日本人キャストであり、本作の見どころのひとつである殺陣にも関わったという真田広之は、「世界各国から集まったスタッフから、日本人にはできない発想をもらえた」、「どうしたらこのチームでなければできない作品ができるかを考えた」と語り、「みんなで作り上げた作品」であることを強調。浅野忠信も、「日本の歴史をアメリカの監督が撮る」という作品の特殊性に触れ、「これは初めての試みじゃないか」とオリジナリティあふれる作品に自信を見せた。さらにオリジナルの役を演じた菊地凛子も、役作りはかなり自由であったことを楽しんだという。
また、浅野は、物語のキーとなる人物・浅野内匠頭について、苗字が同じであり「小さなころから(四十七士の話は)祖母からもよく聞かされていた」といい、同役を演じたいという願望が少なからずあって監督へアピールもしていたという。だが、実際に与えられた役柄は浅野内匠頭と敵対する役の吉良。「これはおもしろいなと。ぼくにしか出来ない吉良役をやらせてもらったんじゃないかな」というジョークで、会場から笑いを誘った。
今作がハリウッドデビューである赤西仁と柴咲コウは、それぞれ「実際に城を作ってしまうセット(赤西)」、絢爛豪華な衣装への「こだわり(柴咲)」を印象に残ったエピソードとしてあげている。初のハリウッド作品ということで、大変緊張したというふたりは、共通して「監督やキアヌがいい空気を作ってくれた」と、大スターの気配りに触れた。
キアヌについては真田も、「トレーニングのため最初に顔を合わせた時点で、キアヌは日本語や文化の勉強もすでにしていて、(アクションの)動きの練習も積んでいた」と、真面目な一面を語った。また、「世界的なビッグスターでありながら、いい意味で普通の人。とてもシャイで謙虚」とセレブの素顔を明かし、「自分に厳しく、ひとに優しい彼の姿勢は、武道の精神そのもの」と、サムライ役を演じたキアヌにとっては、最大級ともいえる賛辞を送った。
その真田へ、キアヌは「(真田が言った)“シンプル・アンド・ディープ(シンプルで深い)”という考え方が、撮影中の指針となった」と感謝し、彼が演じた役を「アメイジング・大石」と大絶賛。「彼のように素晴らしい役者と仕事ができて幸せ」と笑顔を見せた。物語の中では当初反目し合う役柄を演じたキアヌと真田だが、ストーリーが進むにつれ「カイはより侍らしく、大石はよりワイルドに(真田)」と影響し合っていったというが、実際の彼らも素晴らしい関係を築いたようだ。
サムライ役を演じたことについて、キアヌは「これまでにない役柄はやりがいがあった」と、俳優として得難い経験となったことを述べ、「忠臣蔵」という物語に関しては、「(日本人へ)敬意を払いながら、オリジナリティを出すという監督の試みに参加できて、心躍る思いです」、「日本人には(忠臣蔵に)思い入れがあることはわかっていた。ユニークな映画として経験することができた」と、リンシュ監督をはじめ、共演者、スタッフ、さらに日本人に対して敬意を示しながらも、「根底にある思いは(西洋人にとっても)普遍的なもの」と、日本から世界へ羽ばたく最新作をアピールした。
西洋人の視点から描かれる新たな忠臣蔵「47RONIN」は、12月6日(金)から、日本で世界最速公開される。
■ ストーリー
戦いの刻が、来た。
緑豊かな赤穂の国。大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)と謎の女ミヅキ(菊地凛子)の陰謀により、尊敬する主君とサムライの身分を奪われる。次に吉良の毒牙が狙ったのは、姫のミカ(柴咲コウ)。そのとき、大石とともに立ち上がったのは、素性不明の混血の男カイ(キアヌ・リーブス)だった。圧倒的な敵軍に対し、味方はわずか47人。決死の戦いに臨むRONINたちははたして主君の仇を討てるのか。そしてカイは、愛するミカを守りぬけるのか。
■ 公開情報
「47RONIN」(フォーティーセブン・ローニン)
12月6日(金)、世界最速公開
製作: ユニバーサル・ピクチャーズ
配給:東宝東和
監督: カール・リンシュ
脚本:クリス・モーガン
出演: キアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁
字幕監修: 冲方丁 「天地明察」、「光圀伝」
公式HP: 47ronin.jp
(C)Universal Pictures
「47RONIN」は、江戸時代(1703年)に実際に起きた出来事・元禄赤穂事件を下敷きに、フィクションを織り交ぜ、まったく新しい「未体験の忠臣蔵」として再構築した意欲作。大石内蔵助、吉良上野介ら実在の人物らと並んで、キアヌが演じるのは異端のRONIN(浪人)で、剣術の達人カイ。さらに大石役には真田広之(53)、吉良役を浅野忠信(39)と、近年ハリウッドでの活躍目覚ましい日本人実力派俳優が名を連ねている。ヒロインであるミカ姫役を、今作がハリウッドデビューとなる柴咲コウ(32)、吉良の陰謀に加担する妖女ミヅキ役を菊地凛子(32)が演じ、また柴咲と同様、初のハリウッド進出となる赤西仁(29)が、大石主税役で出演している。監督を新鋭カール・リンシュが務め、大胆なCGを用いた四十七士の物語が幕を開ける。
2008年以来、5年ぶりの来日となったキアヌは、「素晴らしいキャストたちとともに、“47RONIN”と日本へ来られてとてもうれしい。すごくラッキーだ」と笑顔。この日、キアヌは和服が主な衣装だった映画本編と異なり、スタイルの良さが際立つ細身のシックなスーツ姿。他キャスト一同も、全員シックなモノトーンの装いで登場。同時に、会場に設置された巨大スクリーンには、色彩豊かな映画のカットが映し出され、俳優陣の落ち着いた雰囲気とは、まるで異なるコントラストを演出していた。
日本人にとってはお馴染み“すぎる”「四十七士」のストーリーを、西洋人であるキアヌや、リンシュ監督がハリウッド映画化することは、容易ではなかったという。リンシュ監督は、キアヌとともに、「何年も前から、日本の尊厳や伝統をどう表現するか」について話し合ってきたという。実際に監督は、日本国内でのロケハンも行い、その中で四十七士の墓を訪れたとき、「その時代に、たとえ正しくても気がふれたとしか思えないことを成し遂げた、四十七士に敬意を示したい」と墓参りに訪れていた一般の男性から、多大なインスピレーションを受けたそうだ。加えて、映画の根底に流れる「名誉」、「忠義」や「復讐」といった精神は東西を問わず共通のものであると主張し、世界に向けて四十七士の物語を発信することへの、確固たる手ごたえをうかがわせた。
日本人キャストであり、本作の見どころのひとつである殺陣にも関わったという真田広之は、「世界各国から集まったスタッフから、日本人にはできない発想をもらえた」、「どうしたらこのチームでなければできない作品ができるかを考えた」と語り、「みんなで作り上げた作品」であることを強調。浅野忠信も、「日本の歴史をアメリカの監督が撮る」という作品の特殊性に触れ、「これは初めての試みじゃないか」とオリジナリティあふれる作品に自信を見せた。さらにオリジナルの役を演じた菊地凛子も、役作りはかなり自由であったことを楽しんだという。
また、浅野は、物語のキーとなる人物・浅野内匠頭について、苗字が同じであり「小さなころから(四十七士の話は)祖母からもよく聞かされていた」といい、同役を演じたいという願望が少なからずあって監督へアピールもしていたという。だが、実際に与えられた役柄は浅野内匠頭と敵対する役の吉良。「これはおもしろいなと。ぼくにしか出来ない吉良役をやらせてもらったんじゃないかな」というジョークで、会場から笑いを誘った。
(上段)キアヌ・リーブス
(下段)柴咲コウ、真田広之らと談笑するキアヌ・リーブス
(下段)柴咲コウ、真田広之らと談笑するキアヌ・リーブス
今作がハリウッドデビューである赤西仁と柴咲コウは、それぞれ「実際に城を作ってしまうセット(赤西)」、絢爛豪華な衣装への「こだわり(柴咲)」を印象に残ったエピソードとしてあげている。初のハリウッド作品ということで、大変緊張したというふたりは、共通して「監督やキアヌがいい空気を作ってくれた」と、大スターの気配りに触れた。
キアヌについては真田も、「トレーニングのため最初に顔を合わせた時点で、キアヌは日本語や文化の勉強もすでにしていて、(アクションの)動きの練習も積んでいた」と、真面目な一面を語った。また、「世界的なビッグスターでありながら、いい意味で普通の人。とてもシャイで謙虚」とセレブの素顔を明かし、「自分に厳しく、ひとに優しい彼の姿勢は、武道の精神そのもの」と、サムライ役を演じたキアヌにとっては、最大級ともいえる賛辞を送った。
その真田へ、キアヌは「(真田が言った)“シンプル・アンド・ディープ(シンプルで深い)”という考え方が、撮影中の指針となった」と感謝し、彼が演じた役を「アメイジング・大石」と大絶賛。「彼のように素晴らしい役者と仕事ができて幸せ」と笑顔を見せた。物語の中では当初反目し合う役柄を演じたキアヌと真田だが、ストーリーが進むにつれ「カイはより侍らしく、大石はよりワイルドに(真田)」と影響し合っていったというが、実際の彼らも素晴らしい関係を築いたようだ。
サムライ役を演じたことについて、キアヌは「これまでにない役柄はやりがいがあった」と、俳優として得難い経験となったことを述べ、「忠臣蔵」という物語に関しては、「(日本人へ)敬意を払いながら、オリジナリティを出すという監督の試みに参加できて、心躍る思いです」、「日本人には(忠臣蔵に)思い入れがあることはわかっていた。ユニークな映画として経験することができた」と、リンシュ監督をはじめ、共演者、スタッフ、さらに日本人に対して敬意を示しながらも、「根底にある思いは(西洋人にとっても)普遍的なもの」と、日本から世界へ羽ばたく最新作をアピールした。
西洋人の視点から描かれる新たな忠臣蔵「47RONIN」は、12月6日(金)から、日本で世界最速公開される。
キアヌ・リーブス
■ ストーリー
戦いの刻が、来た。
緑豊かな赤穂の国。大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)と謎の女ミヅキ(菊地凛子)の陰謀により、尊敬する主君とサムライの身分を奪われる。次に吉良の毒牙が狙ったのは、姫のミカ(柴咲コウ)。そのとき、大石とともに立ち上がったのは、素性不明の混血の男カイ(キアヌ・リーブス)だった。圧倒的な敵軍に対し、味方はわずか47人。決死の戦いに臨むRONINたちははたして主君の仇を討てるのか。そしてカイは、愛するミカを守りぬけるのか。
■ 公開情報
「47RONIN」(フォーティーセブン・ローニン)
12月6日(金)、世界最速公開
製作: ユニバーサル・ピクチャーズ
配給:東宝東和
監督: カール・リンシュ
脚本:クリス・モーガン
出演: キアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁
字幕監修: 冲方丁 「天地明察」、「光圀伝」
公式HP: 47ronin.jp
(C)Universal Pictures
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