映画「大脱出」来日プレミア登場のアーノルド・シュワルツェネッガー、「絶対に引退しない」と生涯現役を誓う

ハリウッド俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが12月3日、東京都内劇場で映画「大脱出」の来日ジャパンプレミアを行なった。

通算15回目で今年2度目の来日を果たしたシュワルツェネッガーは、満席の会場を見渡しながら「僕は日本の忠実なファンが大好きで、日本には40年も来ているんだよ」とビッグスマイル。映画「ターミネーター」「ツインズ」「キンダーガートン・コップ」などの作品名を挙げながら「それら数々の作品のPRもそうだし、カリフォルニア州知事としても来た。その時はカリフォルニアと日本との貿易交渉をしたんだよ」と、その来日の歴史を振り返っていた。

知事の職を辞してから俳優業に再びカムバックしたシュワルツェネッガーは、現在66歳。「これからも俳優を続けますか?」と質問されると「もちろん!」と即答しながら「いつリタイアするの?という質問は本当に嫌だね。60代になると色々なところで引退について聞かれるけれど、なぜリタイアしなければいけないんだろう」と熱弁しながら「俳優業だけではないよ、エコ活動もそうだし慈善事業もそう。全部倒れるまでやるつもりさ。絶対に引退する事なんてない。そのすべてが好きだからね」と力強く生涯現役宣言をした。



同作は、アクション映画界の生きる伝説であるシルベスター・スタローンとシュワルツェネッガーの本格的競演が実現したアクション大作。絶海に浮かぶ脱獄不可能な要塞監獄を舞台に、脱獄計画を練る元刑務所構造専門セキュリティ・コンサルタントのブレスリン(スタローン)と、凶暴な手下たちを引き連れる囚人たちのボス・ロットマイヤー(シュワルツェネッガー)の戦いを描く。

シュワルツェネッガーは「ある日スタローンから電話で『素晴らしいシナリオがあった』と言われたんだ。それまでずっと探していたから『どこが?』と聞いたら『俺と君がスクリーンでファイトできる、そんな映画さ』と言ってきた。だから僕は言った。『それなら勝つのは僕の方だろう』ってね」と企画成立の瞬間を明かし「そうしたらスタローンは『カメラの前でどちらが勝つかやってみよう』と言い返してきた。もちろん、どちらが勝つのかは観てのお楽しみだよ」と作品をアピールした。

そんなレジェンド同士の激突は、アクション映画ファンにとってはうれしい限りだが「確かにスタローンとは昔はライバルだった。でも今では上手いコラボが出来たと思っているし、友人にもなった。これからもたくさんの共演作を作っていきたいね」と今後も意欲的にタッグを組む様子。すでに映画「エクスペンダブルズ3」の撮影も行ったそうで「スタローンは情熱的であり、よく働く男だ。シナリオも書くし、絵だって上手いんだよ。とにかく素晴らしいやつさ」と昔のライバルを手放しで絶賛していた。映画「大脱出」は2014年1月10日より全国公開。