ブラッド・ピット、まさかの“ドＭ”ブートキャンプのススメ!？ 最新作「フューリー」来日会見にて過酷すぎるトレーニングを語る

一作ごとに新たな挑戦を続けるブラッド・ピッドが、脚本を一読して類まれなストーリーに惚れこみ、主演と製作総指揮を熱望した最新作『フューリー』のプロモーションのため、来日。共演したローガン・ラーマンとともに11月15日(土)、東京・ミッドタウンで記者会見を行なった。



『フューリー』の舞台は、第二次世界大戦末期。最後の抵抗を繰り広げるドイツ軍に、‘フューリー’(=激しい怒り)と名づけられた戦車に乗り込み、わずか5人で立ち向かう米軍兵士の1日を描いた作品だ。ブラッド・ピットは、部下の命を守ることを第一に考える歴戦の猛者ウォーダディー、ローガン・ラーマンは、ウォーダディーを信じ無謀な任務を共にする新兵ノーマンを演じている。

ブラッドは「誇りにしている映画を携えてやってきました」と笑顔であいさつ。来日10回目となる日本の印象について「来るたびに発見がありますね。子どもたちも日本が大好きで、『おもちゃを買ってきて』と頼まれているんです」と、父親の表情になった。自身が演じたウォーダディーについては、「本作はリーダーシップについての映画です。ウォーダディーは、戦火の中で厳しく部下の士気を高めていく。難しい決断をしなければならないときもありますが、愛情を持って接する人物です」。



一方、今回3回目の来日を果たしたローガンは、自身が演じたノーマン役について、「理想を抱えていた青年が、短時間で人を殺すことも厭わなく変化する。難しい役でした。新兵役なので、現場でも新米扱いされて大変でした(笑)」

撮影前には、兵士になりきるため、4ヶ月のトレーニングを行なった。さらに最後の1週間は、戦場での過酷な状況を体現するため、本物の軍人がプログラムを作ったブートキャンプも実施したという。



「カプチーノと携帯電話を取り上げられ、はっきり言って最悪でした。でも1週間経つと信頼関係が生まれていました。みなさんもぜひ1年に1度やってみてください。仕事にいい影響を与え、よりよい人間になることができますよ(笑)」と、過酷すぎるブートキャンプも案外気に入ったようだ。

また、映画のもうひとつの‘主役’でもある戦車についてブラッドは、「撮影中、狭い空間に5人の男が入っているので、臭かった(笑)でも、実際の戦争中には、兵士達があの空間で食事をし、眠り、ずっと暮らしていたわけで、当時の熾烈な状況をひしひしと感じ取ることができました」

リアルさを追及した撮影を通じて、極限状態の中で助け合い、あうんの呼吸を読み取る深い信頼関係が生まれたというブラッドとローガン。会見でもローガンが話しながらブラッドの目を見てうなずきあうなど、劇中と同じ強い絆が感じられた。



【動画】映画「フューリー」本予告



■ ストーリー

1945年4月、戦車“フューリー”を駆るウォーダディー(ブラッド・ピット)のチームに、戦闘経験の一切ない新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が配置された。新人のノーマンは、想像をはるかに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにしていく。やがて行く先々に隠れ潜むドイツ軍の奇襲を切り抜け進軍する“フューリー”の乗員たちは、世界最強の独・ティーガー戦車との死闘、さらには敵の精鋭部隊300人をたった5人で迎え撃つという、絶望的なミッションに身を投じていくのだった……。


■ 公開情報

「フューリー」
11月28日(金) TOHOシネマズ日劇他全国超拡大ロードショー

製作総指揮:ブラッド・ピット
脚本・監督:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
配給:KADOKAWA
©Norman Licensing, LLC 2014

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