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米ロックバンド「マイ・ケミカル・ロマンス」のフロントマン、ジェラルド・ウェイがソロ初の来日公演を開催! サプライズの兄弟共演に会場が熱狂

2015年2月19日
ジェラルド・ウェイの来日公演の様子ジェラルド・ウェイの来日公演の様子
世界中に熱狂的なファンを持ち、2000年代のモダン・ロック・ムーヴメントを牽引。2013年に突如解散を発表した米ロック・バンド「マイ・ケミカル・ロマンス」のフロントマンであり、カリスマ的人気を誇るジェラルド・ウェイが、初のソロ・アルバム「ヘジタント・エイリアン」を引っ提げ来日。初日の2月16日 大阪BIG CATに続き、2月17日 東京 赤坂BLITZにて来日公演を開催した。

日本のステージに立つのは、2011年に行われたマイ・ケミカル・ロマンスのジャパン・ツアー以来4年ぶりということで、バック・バンドにギター、ベース、ドラム、キーボードを従え、プラチナ色の髪に黒のスーツ、パープルのシャツとネクタイ姿のジェラルドがステージに登場すると、会場はこの日を待ちわびたファンの大歓声に包まれ、アルバム「ヘジタント・エイリアン」のオープニングを飾る「ザ・ビューロウ」でライブがスタート。

続く、ソロ名義での初音源として昨年6月に突如発表された「アクション・キャット」では、アップテンポな楽曲に合わせ会場が揺れ、その熱量は一気に高まってゆく。

【音源】「アクション・キャット」


ジェラルドが大人になりかけの高校時代に最も影響をうけたという、ブリットポップ/シューゲイザー的サウンドを全面に押し出した今回のソロ作品だが、マイ・ケミカル・ロマンスでも長年に渡りタッグを組んでいたダグ・マッキーンがプロデュースを手がけたこともあり、ライブにおいてもその新機軸とも言える刺激的かつポップなギター・サウンドが、ジェラルドの特徴的な歌声とメロディにうまく融合し、初のソロ公演ながら序盤から一体感が生まれていく。

ジェラルドのリクエストで客席が照明に照らされると、1人1人の表情を確認しながら「みんな楽しそうだね」と満足そうに微笑み、「なんて素敵な夜なんだ。一緒に素晴らしい時間をすごそう!」と、最新シングルの「ミリオンズ」、疾走感あふれる「フアレス」、アルバム日本盤のみに特別収録された「テレヴィジョン・オール・ザ・タイム」など、次々と楽曲を披露。

【動画】「ミリオンズ」MV


その変わらぬカリスマ性と貫録のパフォーマンスで客席を扇動する一方で、MCでは観客からの呼びかけ1つ1つに答えたり、ファンの服装や髪色を褒めたりと、終始アットホームな雰囲気でこの日の公演は進んでいく。

そして、「今もサポートしつづけてくれて本当にありがとう。マイ・ケミカル・ロマンスの解散でみんなを混乱させてしまったと思うけど、またこういう機会に恵まれたことに心から感謝しているよ」と、自身の口から改めてファンやスタッフへ感謝の言葉を伝えると、「マヤ・ザ・サイキック」、「ノー・ショウズ」で盛り上がりはクライマックスに。

【動画】「ノー・ショウズ」MV


ラストはジーザス&メリーチェインの「スネークドライバー」のカヴァーで、予定されていた演目が全て終了した。

そして、アンコール。「1番辛いのは、マイ・ケミカル・ロマンスでライブをしなくなって、弟のマイキーとステージに立てないこと。でも今夜はマイキーが東京に来たよ!」と、ジェラルドが突然マイ・ケミカル・ロマンスのベーシストであり実の弟であるマイキー・ウェイをステージに呼び込むと、思いがけないサプライズに客席からは悲鳴のような歓声が。

急遽マイキーも参加して未発表曲の「ドント・トライ」が披露され、心から楽しそうに歌うジェラルドと、その左側でベースを弾くマイキーの姿は、ファンにとって決して忘れられない光景となった。こうして演奏を終えると2人は固いハグを交わし、ジェラルドは「またすぐ戻ってくるからね。約束する!」とステージを後にした。

ジェラルド・ウェイの来日公演の様子ジェラルド・ウェイの来日公演の様子



■ 2015年2月17日 赤坂BLITZ セットリスト

The Bureau
Action Cat
Zero Zero
Millions
Juarez
Drugstore Perfume
Television All the Time (Stop Leaving)
Piano (Jam)
Brother (Jam)
Get The Gang Together
How It’s Going To Be
Maya The Psychic
No Shows
Shakedriver (The Jesus And Mary Chain Cover)
――――――――
Don’t Try


ジェラルド・ウェイジェラルド・ウェイ
■ プロフィール

ジェラルド・ウェイ ─ 1977年4月9日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身。2000年代を駆け抜けた重要アクト、マイ・ケミカル・ロマンスのフロントマンであり、結成メンバーの一人でもある。

2001年9月11日の同時多発テロ事件の後、当時アニメーターとして働いていたジェラルドがバンドを始める決意をし、弟のマイキー・ウェイと共にマイ・ケミカル・ロマンスを結成。

02年に地元のインディ・レーベルからアルバム「アイ・ブロウト・ユー・マイ・ブリッツ、ユー・ブロウト・ミー・ユア・ラヴ」をリリース、続く04年の「スウィート・リベンジ」でメジャー・デビュー、アグレッシヴなサウンドとキャッチーなメロディ、そして激しいライヴ・パフォーマンスでパンク/エモ・シーンのキッズを中心に人気を集め、同作は全世界で200万枚を超える大ヒット作となる。

06年に「ザ・ブラック・パレード」を発表、ロック・シーン全体へとファン層を拡大し、世界各国での売上は300万枚を超え、日本でもオリコン洋楽チャート1位を記録してプラチナ・ディスクを獲得する。

初来日は04年のSUMMER SONIC で、その後単独ツアーを二回、07年5月には念願の武道館公演を行い、06年に続き三度目となった09年のSUMMER SONICでは東京公演初日と大阪公演2日目のヘッドライナーの大役を務めた。

2010年には「デンジャー・デイズ」を発表、翌11年には横浜アリーナ2 daysを含む日本ツアーを実施、大成功に収めるが、突如13年3月、バンドはオフィシャル・サイトを通じてバンド活動休止を発表、全世界に衝撃を与えた…。

コミック・ライターとしても活動を続け、「The True Lives of the Fabulous Killjoys」といった作品を制作。

ソロ・アーティストとしては、2009年に氷室京介とのコラボレーション、という形で、KYOSUKE HIMURO feat. GERARD WAY名義での楽曲「Save And Sound」を発表している。


■ リリース情報

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本国オフィシャル・サイト
//www.gerardway.com/

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