エディ、アリシア、ベン…出演キャストが絶賛！ 「リリーのすべて」トム・フーパー監督の“鋭いアドバイス力”とは？

「英国王のスピーチ」でアカデミー賞4部門を受賞し、「レ・ミゼラブル」で世界中の観客を涙させた巨匠トム・フーパー。そして、車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士を演じた「博士と彼女のセオリー」で英米のアカデミー賞を制覇し、若手演技派スターのトップに躍り出たエディ・レッドメイン。

今、最も映画ファンの注目と期待を集めるふたりが「レ・ミゼラブル」に続いてタッグを組み、誕生させたのは、今から80年以上も前に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻が織りなす魂の触れ合いのドラマを、心揺さぶる演技と演出で綴りあげた感動作だ。

本作の監督を務めるトム・フーパーは、「英国王のスピーチ」(10)にてアカデミー賞最多12部門でノミネートし、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の主要4部門を受賞。そして、エディ・レッドメインも出演している「レ・ミゼラブル」(12)では作品賞を含むアカデミー賞8部門でノミネート、助演女優賞他3部門を受賞、英国アカデミー賞では4部門を受賞した。

「レ・ミゼラブル」に引き続き、本作にも出演するエディ・レッドメインは、「トムの仕事のやり方は厳しい。彼は全ての選択肢を調べて、その後自由を与えるんだ。彼は直感を信じている」と監督の現場での様子を明かし、「現場は僕にとって非常に緊張するものなんだ。だから最高の仕事をするために、試行錯誤して失敗してもいいという自由が必要なんだけど、監督の中にはそれを許さない人もいる。でも彼は間違いなく、自由を許してくれる監督だ。とても鋭い目を持ち、全てを把握している。そして、疑問を投げるか、受け入れるか、どちらかの意見をくれるんだ」と厳しくもありながら、鋭いアドバイスと自由な現場で、監督は役者から絶大な信頼を得ていることが伺える。

「トムの語る物語には繊細でエモーショナルな知性を持っている。だから、もしこの愛の物語を任せられるとしたら、彼しかいないわ」と絶賛しているのは、ゲルダ役で第88回アカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル。



「トムは映画製作に関わる全ての事に気が回っていて、しかもエモーショナルな知性も持っている。エディと私はよく行き詰まってしまって、正しいやり方を見つけようとしたの。トムはとても良い監督で、そんな時彼は部屋に入ってきて、たった一つ忠告してくれる。その忠告がシーンの流れを変えると知っているの。そうゆうことが何回もあった。彼のたった一つの忠告が、私たちにとってとても重要なの。彼はこの映画の全てが見えていて、私たちが何を欲しがっているかを知っているのよ」と語り、トム・フーパーの監督以上の細かな気遣いは、役者にとって支えになり、一人一人の最高の演技を引き出しているようだ。

また、ヘンリク役のベン・ウィショーも「トムが細かいことにまで注意することにとても感謝している。監督というのは本当に色々なことを考えるから、現場で細かいことにまで気づくことは殆どないのだけどトムは違う。彼は何でも出来るんだ」と賞賛を送っており、トム・フーパー監督の作品へ出演したキャスト全員が口を揃えて、彼の“鋭いアドバイス力”に驚きを見せている。監督の引き出す、その繊細な演技と演出にぜひご注目あれ。


■公開情報

映画「リリーのすべて」
2016年3月18日(金)全国公開

[ストーリー]
1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、
肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。
そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、
アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。
それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、
心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。
一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそが
アイナーの本質なのだと理解するようになる。

移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。
やがてその前にひとりの婦人科医が現れる――。

監督:トム・フーパー
脚本:ルシンダ・コクソン
出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、ベン・ウィショー、アンバー・ハード、マティアス・スーナールツ　他

原題:The Danish Girl
提供:ユニバーサル映画
製作:ワーキング・タイトル、プリティ・ピクチャーズ
配給:東宝東和
レイティング:R15+

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