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アカデミー賞3冠「ムーンライト」奇跡がもたらしたキャスティング! いかにして、“同じ目”を持つ主人公3人が発掘されたのか?
2017年3月13日
「ムーンライト」
(c)2016 A24 Distribution, LLC
(c)2016 A24 Distribution, LLC
第74回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)受賞、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、見事、作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門受賞し、オスカーの栄光を手にした「ムーンライト」。異例の1ヶ月前倒し公開も決定し、映画ファンの期待も最高潮に高まっている。
本作は、当時まだ誰もその存在を認識していなかった無名の監督による作品が、 2016年のテルライド映画祭での上映を皮切りに、圧倒的な支持を得て北米で大ヒットを記録。主なオスカー前哨戦では、最も多くの “作品賞”を受賞していた(329部門ノミネート・158部門受賞)。
さらにアカデミー賞の歴史の中でLGBTをテーマにした作品として初めて作品賞を受賞した作品となり、まさに「映画史の歴史を変えた作品」といえる。
主人公・シャロンを少年期、青年期、成人期と3つの成長過程で3人の俳優が演じた本作。
これは、10歳の少年期から様々な段階を経て30歳前半までのシャロンの成長を、1人の俳優が年を重ねていかずに描くという、バリー・ジェンキンス監督の大胆な決断から始まり、監督はもちろん、キャスティング・ディレクターであるヤシ・ラミレスをはじめとした多くのスタッフによって、“全く同じ目を持つ”3人の、奇跡のキャスティングとなった。
キャスティング・ディレクターのヤシ・ラミレスはバリー・ジェンキンス監督と同じマイアミ出身。
キャスティング・ディレクターになる前、未成年の官選弁護人になる勉強をしており、問題を抱えた子供たちのために力を貸していた。本作の脚本に惹かれたラミレスは「シャロンは誰か手を貸してくれる人が必要だったの。私はそういった子供たちを知っていたし、そんな子供たちのために働いていたから」とコメントしている。
キャスティングに関して、バリー・ジェンキンス監督は、非常に困難で時間がかかったことを明かし、「僕らは、同じフィーリング、同じ雰囲気、同じ要素をもつ俳優を探そうと思った」と語った。映画において目は、“観客のための窓”と捉え、同じ雰囲気を感じさせる目をもつ3人を探したという。
★少年期(リトル):アレックス・ヒバート
監督は、マイアミ中をくまなく歩いて、出演者募集のチラシを貼ったり、学校や近隣を歩いて周り、この重大な役柄を演じられる少年を探し歩いた。最終的に2人はヒバートを見つけ、他のスタッフに見せるために彼を撮影した。ラミレスは彼をオーディションで見た時、すぐにその幼い目に映る物静かな好奇心と脆弱性に強く惹かれた。誰もが彼こそがふさわしいと確信を持ったのだった。
★青年期(シャロン):アッシュトン・サンダース
ラミレスは全国を回り、オーディション・テープや顔写真を見たり、インターネットで高校の演劇プログラムを終了した生徒のビデオクリップを探し回った。最終的に、ラミレスが最初にロサンゼルスで行った数多くのキャスティング・オーディションで見つけたうちの1人だったアッシュトンは、それまでにサンダースはインディペンデント映画に出演したことがあり、静けさと不屈の精神を持ち合わせた第2章のシャロンの重要な役どころには打ってつけだった。
★成人期(ブラック):トレバヴァンテ・ローズ
ルイジアナ出身の陸上競技界のスターであるトレヴァンテ・ローズは、もともとは第3章の大人になったケヴィン役のために呼ばれていた。しかし、筋肉隆々で男っぽいローズが、街に精通した大人の化身である“ブラック”ことシャロンの役柄に、より適していることに誰もが気づいたのだった。
ラミレスは「キャスティング・ディレクターとして、入ってきてすぐ強烈に“これだ”と思うことはあまりないことないのに、ローズは特別だったわ」「彼の男らしい風貌に加えて、彼は観客がキャラクターに対して何か感じる弱さを持ち合わせていたの」と絶賛した。
■3人の主人公に共通する瞳
3人のシャロンは継ぎ目なく3つの章でつながっているが、ヒバート、サンダース、ローズの3人は監督の指示で、撮影中会うことはなかった。
「私たちがラッキーだったのは、それぞれのパートに最もふさわしい俳優を見つけられたことよ」とラミレスは語る。「3人には3つの違った時期を一貫して流れる、内なる脆弱性という共通の特徴もあったのよ。それぞれの俳優はそれを目で表現できて、あのキャラクターの人生の完璧な映画を作るのを助けてくれたわ」と、振り返った。
■作品情報
タイトル:「ムーンライト」
あらすじ:名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。そんなシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに・・・
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
エグゼクティブプロデューサー:ブラッド・ピット
キャスト:トレバヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホーランド、ジャネール・モネイ、アッシュトン・サンダース、アレックス・ヒバート、マハーシャラ・アリほか
、
© 2016 A24 Distribution, LLC
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ/朝日新聞社
配給:ファントム・フィルム
【2016/アメリカ/111分/シネマスコープ/5.1ch/R15+】
原題:MOONLIGHT
公開日:3月31日(金)、TOHOシネマズシャンテ他にて全国公開
本作は、当時まだ誰もその存在を認識していなかった無名の監督による作品が、 2016年のテルライド映画祭での上映を皮切りに、圧倒的な支持を得て北米で大ヒットを記録。主なオスカー前哨戦では、最も多くの “作品賞”を受賞していた(329部門ノミネート・158部門受賞)。
さらにアカデミー賞の歴史の中でLGBTをテーマにした作品として初めて作品賞を受賞した作品となり、まさに「映画史の歴史を変えた作品」といえる。
主人公・シャロンを少年期、青年期、成人期と3つの成長過程で3人の俳優が演じた本作。
これは、10歳の少年期から様々な段階を経て30歳前半までのシャロンの成長を、1人の俳優が年を重ねていかずに描くという、バリー・ジェンキンス監督の大胆な決断から始まり、監督はもちろん、キャスティング・ディレクターであるヤシ・ラミレスをはじめとした多くのスタッフによって、“全く同じ目を持つ”3人の、奇跡のキャスティングとなった。
キャスティング・ディレクターのヤシ・ラミレスはバリー・ジェンキンス監督と同じマイアミ出身。
キャスティング・ディレクターになる前、未成年の官選弁護人になる勉強をしており、問題を抱えた子供たちのために力を貸していた。本作の脚本に惹かれたラミレスは「シャロンは誰か手を貸してくれる人が必要だったの。私はそういった子供たちを知っていたし、そんな子供たちのために働いていたから」とコメントしている。
キャスティングに関して、バリー・ジェンキンス監督は、非常に困難で時間がかかったことを明かし、「僕らは、同じフィーリング、同じ雰囲気、同じ要素をもつ俳優を探そうと思った」と語った。映画において目は、“観客のための窓”と捉え、同じ雰囲気を感じさせる目をもつ3人を探したという。
★少年期(リトル):アレックス・ヒバート
「ムーンライト」より、アレックス・ヒバート
(c)2016 A24 Distribution, LLC
(c)2016 A24 Distribution, LLC
監督は、マイアミ中をくまなく歩いて、出演者募集のチラシを貼ったり、学校や近隣を歩いて周り、この重大な役柄を演じられる少年を探し歩いた。最終的に2人はヒバートを見つけ、他のスタッフに見せるために彼を撮影した。ラミレスは彼をオーディションで見た時、すぐにその幼い目に映る物静かな好奇心と脆弱性に強く惹かれた。誰もが彼こそがふさわしいと確信を持ったのだった。
★青年期(シャロン):アッシュトン・サンダース
「ムーンライト」より、アッシュトン・サンダース
(c)2016 A24 Distribution, LLC
(c)2016 A24 Distribution, LLC
ラミレスは全国を回り、オーディション・テープや顔写真を見たり、インターネットで高校の演劇プログラムを終了した生徒のビデオクリップを探し回った。最終的に、ラミレスが最初にロサンゼルスで行った数多くのキャスティング・オーディションで見つけたうちの1人だったアッシュトンは、それまでにサンダースはインディペンデント映画に出演したことがあり、静けさと不屈の精神を持ち合わせた第2章のシャロンの重要な役どころには打ってつけだった。
★成人期(ブラック):トレバヴァンテ・ローズ
「ムーンライト」より、トレバヴァンテ・ローズ
(c)2016 A24 Distribution, LLC
(c)2016 A24 Distribution, LLC
ルイジアナ出身の陸上競技界のスターであるトレヴァンテ・ローズは、もともとは第3章の大人になったケヴィン役のために呼ばれていた。しかし、筋肉隆々で男っぽいローズが、街に精通した大人の化身である“ブラック”ことシャロンの役柄に、より適していることに誰もが気づいたのだった。
ラミレスは「キャスティング・ディレクターとして、入ってきてすぐ強烈に“これだ”と思うことはあまりないことないのに、ローズは特別だったわ」「彼の男らしい風貌に加えて、彼は観客がキャラクターに対して何か感じる弱さを持ち合わせていたの」と絶賛した。
■3人の主人公に共通する瞳
3人のシャロンは継ぎ目なく3つの章でつながっているが、ヒバート、サンダース、ローズの3人は監督の指示で、撮影中会うことはなかった。
「私たちがラッキーだったのは、それぞれのパートに最もふさわしい俳優を見つけられたことよ」とラミレスは語る。「3人には3つの違った時期を一貫して流れる、内なる脆弱性という共通の特徴もあったのよ。それぞれの俳優はそれを目で表現できて、あのキャラクターの人生の完璧な映画を作るのを助けてくれたわ」と、振り返った。
■作品情報
タイトル:「ムーンライト」
あらすじ:名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。そんなシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに・・・
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
エグゼクティブプロデューサー:ブラッド・ピット
キャスト:トレバヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホーランド、ジャネール・モネイ、アッシュトン・サンダース、アレックス・ヒバート、マハーシャラ・アリほか
、
© 2016 A24 Distribution, LLC
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ/朝日新聞社
配給:ファントム・フィルム
【2016/アメリカ/111分/シネマスコープ/5.1ch/R15+】
原題:MOONLIGHT
公開日:3月31日(金)、TOHOシネマズシャンテ他にて全国公開
アカデミー賞作品賞受賞「ムーンライト」が3月31日(金)より全国拡大公開決定! 「早く劇場で観たい」という声が殺到(2017年3月7日)
第74回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)受賞、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、見事、作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門受賞し、オスカーの栄光を手にした「ムーンライト」。
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映画「ムーンライト」を観に行ったら「ラ・ラ・ランド」の映像が流れてビックリ! まさかこれはあの大混乱のアカデミー賞の再現・・!?(2017年3月3日)
先日行われた第89回アカデミー賞授賞式にて、作品賞のタイトルが誤って発表されるという世紀のハプニングが発生。当初「ラ・ラ・ランド」が受賞作品として読み上げられたものの、本当の受賞作は「ムーンライト」だ...
「ムーンライト」マハーシャラ・アリに第1子が誕生(2017年3月1日)
俳優のマハーシャラ・アリに第1子が誕生し、祝福ムードに包まれている。
Netflix配信ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」でも知られるマハーシャラの妻アマタス・サミ=カリムは22日、第1子女...
「ラ・ラ・ランド」エマ・ストーン、アカデミー賞の発表ミスは「人生最悪の瞬間の1つ」(2017年3月1日)
女優のエマ・ストーンは、アカデミー賞(R)授賞式で作品賞の発表にミスがあったハプニングは「人生最悪の瞬間の1つ」だったとふり返った。
2月26日夜に開催された授賞式で作品賞のプレゼンターを務めたウォ...
アカデミー賞 司会ジミー・キンメル、大混乱の授賞式を振り返る! 「あんな終わり方って『LOST』以来だよ」[動画あり](2017年3月1日)
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自身の番組「Jimmy Kimmel Live」に登...
エマ・ストーンも思わず「オー・マイ・ガッド!」 アカデミー作品賞を逃した瞬間の「ラ・ラ・ランド」関係者の反応を動画・写真で振り返る(2017年2月28日)
現地時間2月26日に開催された第89回アカデミー賞授賞式。アカデミー賞授賞式のクライマックスである、作品賞の発表時、本来の受賞作品は「ムーンライト」であったが、「ラ・ラ・ランド」と間違って発表されると...
アカデミー賞での発表ミスは担当者が仕事そっちのけでツイッターに興じていたことが原因!?(2017年2月28日)
第89回アカデミー賞授賞式で起きた作品賞の発表ミスの原因は、受賞結果の入った封筒を渡す人物がツイートに忙しかったからではないかと報じられた。
米時間2月26日に開催された同授賞式で、作品賞は「ラ・ラ...
アカデミー賞助演男優賞の大本命! マハーシャラ・アリのインタビュー公開(2017年1月30日)
Netflix「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のレミー・ダントン役で一躍注目され、Netflix×マーベルの「ルーク・ケイジ」にも出演、映画では「ハンガー・ゲーム」シリーズでも知られるマハーシャラ...
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