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児玉清、映像化が絶対ムリと思われた歴史海外ドラマを大絶賛

2011年1月12日
「大聖堂」を大絶賛した児玉清さん
「大聖堂」を大絶賛した児玉清さん

NHK BSハイビジョンで2月より放送がスタートする海外ドラマ「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」。番組ナビゲーターに抜擢された俳優・児玉清さんを招いて1月12日、一足早く完成試写会が行われた。

原作は、1989年に出版され、全世界で2000万部の売り上げを記録した、イギリス人作家ケン・フォレットの歴史大河小説。12世紀のイングランドは、宗教に支配されていた暗黒時代として知られているが、そこで繰り広げられる政治権力をめぐる陰謀や争い、そして大聖堂建築へ情熱をささげる人たちによって繰り広げられる、入り組んだ愛と欲望の人間関係を描く、壮大な歴史ヒューマンドラマである。

作者のケン・フォレットは、2時間の映画枠では収まりきらないとして、今まで映像化に対して首を縦に振らなかった。しかし、「グラディエーター」や最近では「ロビンフッド」の監督でおなじみのハリウッド映画の巨匠リドリー・スコットが懇願し、ついに映像化が実現。総製作費40億円を費やし、ハンガリーのブタベスト郊外に、舞台となる町、修道院、そして聖堂を見事に一から建築し、原作の世界観をそのままに再現。ついには、ケン・フォレットも絶賛する作品に仕上がった。また日本ではおなじみの海外ドラマ「24」の主役のキーファー・サザーランドの実の父親であるドナルド・サザーランドやイアン・マクシェーンをはじめとする実力派俳優陣が出演している。

原作小説の大ファンだという児玉清さんは、愛読書だという自前の原作本をかかえて登場。取材に行く先々でつい読みたくなって、アメリカ、ドイツ、イギリス版と三冊も購入してしまったほどの入れ込みよう。「一冊目を丸善で見つけた時には、ものすごく嬉しくてですね」とその時の興奮した様子を目をキラキラさせて語った。

児玉清さんが惹かれたのが、読み始めたらたまらないという同作のストーリーテリングだという。「人間が心に抱く欲望や愛情や憎悪を宗教を交えて繰り広げる人間絵巻の様だ」と魅力を解説した。

児玉清さんは、番組と連動して25分のナビゲーター番組に出演予定。スリル、ラブロマンス、スペクタクル、豪華キャストという4つのキーワードを軸に「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」を解説する。

「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」は、2月5日から全8回でNHK BSハイビジョンで放送予定。


(取材・文: 本橋香奈)
 
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