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新作ホラーでシングルファーザーを好演したダニエル・ラドクリフ インタビュー
2012年11月27日
ダニエル・ラドクリフ
イギリスの人気作家スーザン・ヒルの「黒衣の女 ある亡霊の物語」を実写化した映画「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」がまもなく公開。本作は、最近他界したアリス・ドラブロウ夫人の遺言書を見つけ出すため、田舎町にある“イールマーシュの館”を訪れた若き弁護士アーサー・キップスが、館で次々と起こる恐怖の出来事に巻き込まれていくというゴシック・ホラー。
この度、本作で幼い息子ジョセフを懸命に育てる若き弁護士アーサーを好演した俳優ダニエル・ラドクリフのインタビューが到着。自身の代表作である「ハリー・ポッター」シリーズについてや、イギリス映画とハリウッド映画の違い、役者としての今後など余すことなく語った。
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Q. 「ハリ―・ポッター」シリーズを卒業して心境に変化はありましたか?
A.
それはすごく感じているね。そもそも大抵の人にとって、18~25歳くらいって言うのは人間的な成長も含め、大きな過渡期になる年頃だと思うんだ。僕にとってもここ数年はまさに変化の時、といった感じだったよ。
この1年の仕事をふり返ってみても、「ハリー・ポッター」シリーズの完結はもちろんのこと、ブロードウェイの「努力しないで出世する方法」で舞台ミュージカルに挑戦したのは、今後の役者としての方向性を示すと同時に、人々に今までとは違う側面を見せる機会になったという意味で、かなり大きなターニングポイントだったね。
様々なタイプの作品を通してより多くの人々と仕事をすることで、自分の強みや得意なものが自然と分かって来るし、周りを信頼して思い切った挑戦が出来るような気がするんだ。役者としての自信も湧いてくるしね。
Q. 本作では妻を亡くし息子がいるという設定で、今までとはイメージががらりと変わったかと思います。特にこだわった部分はありますでしょうか?
A.
この役柄を演じるにあたって一番気をつけたのは、やはり何と言っても父親と息子の関係をリアルに見せる、ってこと。キャラクターの信ぴょう性と言う点で、そこが要になってくるからね。アーサーと息子の親子愛がきちんと伝わらなければ、観客もキャラクターに共感して物語に感情移入することなど出来なくなってしまう。
その点に関しては、実生活での名付け子が息子役に決まってラッキーだったよ。まったく見ず知らずの子役相手に、まるで本物の親子のような打ち解けた雰囲気を作り出すのはすごく難しいけれど、ミーシャ(ジョセフ役)のおかげで自然に演じることが出来たからね。
それからこの映画でもう1つ大変だったのは、一人芝居が多かったって言うこと。僕が一人きりで屋敷内をうろついているだけの、セリフもまったくないシーンが大部分を占めていたから、そこはかなり気を配ったよ。脚本を読みながら、演じ甲斐のあるすばらしいシーンだとワクワクしていたんだけど、脚本に描かれたスリルや緊張感を、そっくりそのままスクリーンに映し出せるか心配だったんだ。
でも(監督の)ジェームズ・ワトキンスの見事な演出のおかげで、緊迫感あふれるすばらしいシークエンスに仕上がったし、とても満足しているよ。
Q. イギリス映画とハリウッド映画の違いを感じますか?
A.
いわゆるハリウッド映画はほとんど経験したことがないから、何とも言えないな。「ハリー・ポッター」シリーズにしても、みんなハリウッド映画だと勘違いしているけれど、あれは撮影も含めて純英国産だからね!(笑) だから僕自身、ハリウッド大作に出ているというような実感はまるでなかったし、むしろ遠い存在に感じていたんだ。
でも撮影の進め方やスタッフといった点では、あまり違いはないと思うよ。イギリス映画だろうが、ハリウッド映画だろうが、スタッフは皆すごく熱心かつ楽しみながら仕事をしているように見えるしね。ただ一つ客観的な視点で言えるのは、他の映画に比べてハリウッド映画はストーリーやキャラクターの設定などをやたら説明しがちだって言う点かな。観客が何も考えずに楽しめるように、ってことなんだろうけど、裏を返せば観客の知性を信用していないとも言えるし…。
Q. 監督が日本のホラー映画の影響を受けたとお話しをしていましたが、ダニエルさん自身は日本のホラー映画に対してどの様な印象をお持ちですか?
A.
僕は監督ほどホラー映画に精通していないんだけど、彼と脚本のジェーン・ゴールドマンは、2人とも“Jホラー”の大ファンで、撮影前に色々と教えてもらったよ。でも僕自身は日本のホラー映画を見たこともないし、実を言うとそもそも、ホラー映画は大の苦手なんだ。すごい怖がりだから、この映画にしても、自分が出ていなければ観に行かなかったかもしれないな(笑)。
Q. 今後、役者としてどのような役を演じていきたいですか。
A.
具体的に“こういった役”と言ったものはないけれど、色々な役柄に挑戦して行きたいと思っているよ。今撮り始めた新作で演じるのも、頭から角が生えて来て、悪魔に変身する男という、かなりダークな今までにはなかった役柄だし、これからもそういった挑戦しがいのある、興味深いキャラクターを模索して行きたいね。
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【動画】映画「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」予告編
■公開情報
12月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
公式サイト: //www.womaninblack.jp/
Photo credit Nick Wall (c) 2011 Squid Distribution
(c) 2011,SQUID DISTRIBUTION LLC, THE BRITISH FILM INSTITUTE
この度、本作で幼い息子ジョセフを懸命に育てる若き弁護士アーサーを好演した俳優ダニエル・ラドクリフのインタビューが到着。自身の代表作である「ハリー・ポッター」シリーズについてや、イギリス映画とハリウッド映画の違い、役者としての今後など余すことなく語った。
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Q. 「ハリ―・ポッター」シリーズを卒業して心境に変化はありましたか?
A.
それはすごく感じているね。そもそも大抵の人にとって、18~25歳くらいって言うのは人間的な成長も含め、大きな過渡期になる年頃だと思うんだ。僕にとってもここ数年はまさに変化の時、といった感じだったよ。
この1年の仕事をふり返ってみても、「ハリー・ポッター」シリーズの完結はもちろんのこと、ブロードウェイの「努力しないで出世する方法」で舞台ミュージカルに挑戦したのは、今後の役者としての方向性を示すと同時に、人々に今までとは違う側面を見せる機会になったという意味で、かなり大きなターニングポイントだったね。
様々なタイプの作品を通してより多くの人々と仕事をすることで、自分の強みや得意なものが自然と分かって来るし、周りを信頼して思い切った挑戦が出来るような気がするんだ。役者としての自信も湧いてくるしね。
Q. 本作では妻を亡くし息子がいるという設定で、今までとはイメージががらりと変わったかと思います。特にこだわった部分はありますでしょうか?
A.
この役柄を演じるにあたって一番気をつけたのは、やはり何と言っても父親と息子の関係をリアルに見せる、ってこと。キャラクターの信ぴょう性と言う点で、そこが要になってくるからね。アーサーと息子の親子愛がきちんと伝わらなければ、観客もキャラクターに共感して物語に感情移入することなど出来なくなってしまう。
その点に関しては、実生活での名付け子が息子役に決まってラッキーだったよ。まったく見ず知らずの子役相手に、まるで本物の親子のような打ち解けた雰囲気を作り出すのはすごく難しいけれど、ミーシャ(ジョセフ役)のおかげで自然に演じることが出来たからね。
それからこの映画でもう1つ大変だったのは、一人芝居が多かったって言うこと。僕が一人きりで屋敷内をうろついているだけの、セリフもまったくないシーンが大部分を占めていたから、そこはかなり気を配ったよ。脚本を読みながら、演じ甲斐のあるすばらしいシーンだとワクワクしていたんだけど、脚本に描かれたスリルや緊張感を、そっくりそのままスクリーンに映し出せるか心配だったんだ。
でも(監督の)ジェームズ・ワトキンスの見事な演出のおかげで、緊迫感あふれるすばらしいシークエンスに仕上がったし、とても満足しているよ。
Q. イギリス映画とハリウッド映画の違いを感じますか?
A.
いわゆるハリウッド映画はほとんど経験したことがないから、何とも言えないな。「ハリー・ポッター」シリーズにしても、みんなハリウッド映画だと勘違いしているけれど、あれは撮影も含めて純英国産だからね!(笑) だから僕自身、ハリウッド大作に出ているというような実感はまるでなかったし、むしろ遠い存在に感じていたんだ。
でも撮影の進め方やスタッフといった点では、あまり違いはないと思うよ。イギリス映画だろうが、ハリウッド映画だろうが、スタッフは皆すごく熱心かつ楽しみながら仕事をしているように見えるしね。ただ一つ客観的な視点で言えるのは、他の映画に比べてハリウッド映画はストーリーやキャラクターの設定などをやたら説明しがちだって言う点かな。観客が何も考えずに楽しめるように、ってことなんだろうけど、裏を返せば観客の知性を信用していないとも言えるし…。
Q. 監督が日本のホラー映画の影響を受けたとお話しをしていましたが、ダニエルさん自身は日本のホラー映画に対してどの様な印象をお持ちですか?
A.
僕は監督ほどホラー映画に精通していないんだけど、彼と脚本のジェーン・ゴールドマンは、2人とも“Jホラー”の大ファンで、撮影前に色々と教えてもらったよ。でも僕自身は日本のホラー映画を見たこともないし、実を言うとそもそも、ホラー映画は大の苦手なんだ。すごい怖がりだから、この映画にしても、自分が出ていなければ観に行かなかったかもしれないな(笑)。
Q. 今後、役者としてどのような役を演じていきたいですか。
A.
具体的に“こういった役”と言ったものはないけれど、色々な役柄に挑戦して行きたいと思っているよ。今撮り始めた新作で演じるのも、頭から角が生えて来て、悪魔に変身する男という、かなりダークな今までにはなかった役柄だし、これからもそういった挑戦しがいのある、興味深いキャラクターを模索して行きたいね。
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【動画】映画「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」予告編
■公開情報
12月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
公式サイト: //www.womaninblack.jp/
Photo credit Nick Wall (c) 2011 Squid Distribution
(c) 2011,SQUID DISTRIBUTION LLC, THE BRITISH FILM INSTITUTE
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