ジェームズ・ガン監督、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」から解雇！ 過去の不適切なツイートが理由

ジェームズ・ガン(51)が、過去に行った不適切なツイートを理由に、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」第三作の監督を解雇された。

第一作、二作にて監督と脚本を務め、シリーズを育ててきたガン監督が、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」から去ることとなった。問題とされたツイートには、幼い子どもを性的対象としたペドフィリア・小児性愛的なものや、性的暴行、9・11、エイズ、ホロコースト(第二次政界大戦中の、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺)をあざけったものが含まれていた。

ディズニーは「ジェームズのツイッターから発見された、不快な言動は、擁護しようがなく、自社の価値観に背くもの」との公式声明を発表。ジェームズ・ガンとの「ビジネス関係を断ち切る」と、同社会長アラン・ホルンの名前で明らかにした。

これを受け、ジェームズ・ガンは、週末に予定されていた米サンディエゴでの大規模イベント「コミコン」への登壇を中止に。自身のツイッターでは、事実を認めながらも、「当時に比べて優れた人物になったとは言わないが、すっかり別人になった」と述べ、過去にも自身のツイートについて謝罪を行ったことを改めて強調している。「不愉快なツイートをしまくっていたことは事実。もうやらないが、過去の自分を責めることはしない。しかし人として、クリエイターとして、今日の自分をより好きだと感じられる」

その一方で、「どれだけ時間が経っていようと、今日のディズニーが下したビジネス面での決断は理解できるし、受け入れる。たとえ何年後であっても、自分のしでかしたことの責任は自分にある」と、解雇について述べた。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズにて主人公ピーター・クイル/スター・ロード役を演じるクリス・プラットは、新約聖書・ヤコブの手紙より、「わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい」と引用してツイートを行った。なお、日本においては「ヤコブ」というヘブライ語読みで浸透しているが、ガンの名前“ジェームズ”はヤコブに由来するもので、英語では同じように「James」とつづる。

“Understand this, my dear brothers and sisters. Let every person be quick to listen, slow to speak, slow to anger.”

JAMES 1:19

— chris pratt (@prattprattpratt) 2018年7月22日

ガモーラ役のゾーイ・サルダナは、「嘘偽りなく、試練の週末だった」とツイート。「発言する前の一時休止状態にあるの。私がGOTGファミリーの全員を愛していること、それをみんなに知っておいてほしい。これからも愛し続けるわ」

It’s been a challenging weekend I’m not gonna lie. I’m pausing myself to take everything in before I speak out of term. I just want everyone to know I love ALL members of my GOTG family. Always will.

— Zoe Saldana (@zoesaldana) 2018年7月22日

ドラックス役のデイヴ・バイティスタは、この件についてもっとも早く公式に発言したキャストだ。「ジェームズ・ガンは、自分がこれまで出会った人々の中でも、もっとも愛と思いやりに満ちた人物だ。人や動物に対して、心から優しく丁寧に接していた」と擁護。「彼は過ちを犯した。それは誰もがすることだ。今回、彼の身に起きた解雇という出来事は、到底受け入れられない」

I will have more to say but for right now all I will say is this..@JamesGunn is one of the most loving,caring,good natured people I have ever met. He’s gentle and kind and cares deeply for people and animals. He’s made mistakes. We all have. Im NOT ok with what’s happening to him

— Dave Bautista (@DaveBautista) 2018年7月21日